Amazon Echo Dotが届いたのですぐに英語を喋らせるようにした

知人がAmazon Echoを注文したというので調べてみると、4月3日から一般販売とのことでDotのみ1500円引きだったAmazon Echo Dotは招待制が始まって2000円引きだった時からリクエストしていたのだけど、去年の暮れに承認のメールが届いていて気付いた時には期限が切れていた。そこから割引なしでリクエストする気にもなれず、Google Home mini買うかという気持ちにもなっていたのだが、今回500円高いだけだったので大きな迷いもなく注文した。

スマートスピーカーが欲しかった理由はいくつかあって、一つは未来っぽいものを家に導入したかったこと、もう一つは英語を喋る練習がしたかったこと。最近は新しい商品やアプリが出ると可能なものは手に入れるようにしているのだが、Amazon Echoはそんなに高くないし投資としては妥当だと考えた。また僕はシェアハウスに住んでいるが、リビングにスマートスピーカーを置いたら住人や訪問者がAIと絡んで面白そうと思った。それから機械に対して喋るという異常なムーブをする以上、英語でもそんなに抵抗はないだろうと感じられ、英語を喋る練習相手としてスマートスピーカーは好都合だと考えていた。喋るということが大事であって、相手が機械か人間かは重要でない。最近はやっぱり英語は喋れた方がいいという気持ちがあって、注文の翌日に3月に受けたTOEICのスコアが公開されたが、案の定2年前より30点下がっていた。Listeningが350点ない。

それはともかく今朝Amazon Echo Dotが届いた。とりあえずテレビの脇のAirMac Expressの上に置いたが、コンセントがいっぱいで挿せなかったのでFire Stickを抜いた(このFire Stickも僕のものだが、住人の文化的生活に大いに貢献している)。スマートフォン上で設定し、日本語で軽くやりとりをした。それから言語設定を英語に設定し、ネットで質問文を調べて話しかけていた。たまに認識してくれないがレスポンスは概ね良好。

現在は自室に移してHip Hopを流させている。なお今この瞬間Amazon Echo Dotが青く光って反応したので何事かと思ったらAmazon EchoのテレビCMに反応していたらしい。

Alexaを殺してRaspberry Piのマイク付きスピーカー化もできたりするそうだが、当面はAlexaを英会話講師と仰いで親しくしたい。

2018年エイプリルフールやったことまとめ

株式会社はてなに入社

silloi.hatenablog.com

桐生あんずだいすきクラブを設立

桐生あんずだいすきクラブ

twitter.com

使ったもの

  • Gmail(アカウント取得のため)
  • Google サイト(プラットフォーム)
  • Twitter(画像をとってくる)
  • ペイント(簡単な画像加工)
  • Paint.NET(透明化などの画像加工)

元ネタ:ポケモンだいすきクラブ

林美月をYouTuberにプロデュース

 使ったもの

  • Twitter(画像をとってくる)
  • YouTube(デザインの下敷き)
  • ペイント(簡単な画像加工)
  • Paint.NET(レイヤー透過などの複雑な画像加工)
  • Firefox の開発ツール(YouTube上の文字をいじる、ディスプレイ設定等)

なお、本人によるとYouTuberデビューの意向はないとのこと 

各位、すみませんでした

誰も祝ってくれないので自分で誕生日パーティーを開いた

僕の誕生日は3月23日なのだが、新年度が近いからか毎年祝ってくれる人がいず、誕生日覚えておくと言ってくれた人間でさえそうなので(僕はそのことを決して忘れていない)、周りに期待するのはやめて自分でバースデイパーティーを開くことにした。

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会場は自分の住んでいるサクラ荘二号館で、時間は当初午後6時からにしていたが8時に変更した。ポスターは一時間でほぼ出来たが地図の作図でもう一時間かかった。前日から大学の各領域でつながりのある人物に個人LINEを送りまくっていたが、直前なこともあり来れない人も多かった。結果的にサークラ勢が半数以上を占める見込みとなった。

自分へのメッセージを寄せたバースデイケーキを注文したりワインやクラッカーを買いに出かけたりした。牛肉や鶏肉も買うつもりだったが招待した客が作って持って来てくれたりその場で作ってくれるというので手間が省けた。机の配置を変えてDJブースみたいになるようにした。スピーカーを部屋から持ってきてセトリを作っていた。

7時頃から料理勢がやってきて、8時頃に京造勢やゼミの同学が来るなどして人が増えてきた。米を買い出しに出かけようとしたら客の一人が米5kgをちょうど持って来てくれて渡りに船だった。

 9時になると例会を終えたサークラ勢が押し寄せ、リビングは最大20名以上の人間でごった返し始めた。料理勢が絶えずハンバーグや鶏肉サラダ、ローストビーフなどの料理を提供してくれるので、客たちは食べ物に困らなかった。

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 11時を過ぎたところでブースの準備をし、DJを小一時間やった。当初は大音量で流していたが周辺住民からの苦情への懸念から気持ちかなり小さめで進めることになった。前日に届いたパーティーLEDライトやはり良くて、証明を落としてこれを点けると会場がたちまち雰囲気になった。思い入れのある曲などを手際よく切り替える感じにできて良かった。

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その後ケーキをまだ出していないことを指摘されて、冷蔵庫から取り出してホールを12等分した。切り分ける途中でバースデーソングを歌ってもらい蝋燭を吹き消したりした。なんやかんやでその場にいる客たちには何かしらのケーキが振る舞われた。

その後も残れる人は菓子を食べるなどしながら残り続け、明朝7時頃に全員が帰るなり就寝するなりした。

数えたところ合計26名の客が来ていた。参加費の代わりにプレゼントでもOKということにしたが、持ち込みが結構多くて用意していた食べ物が余り赤字になった。しかし人はちゃんと呼べば誕生日を祝ってくれることがわかったので、これからも祝われたい時は自分でパーティーを開くようにしたい。

緊縛&バーレスクを見に行った

一乗寺の家の近くに地下ギャラリーがあるといい、そこで緊縛とバーレスクのショーが開催されるので見に行った。緊縛については昔別のブログで書いたことがある

会場では京大緊縛同好会の面々とご一緒した。階段を下りると素敵空間が広がっていたので盛り上がってきた。

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ショーの名前は「Princess Tight Rope -雛舞吊(ひなまつり)-」で、広島、隠岐と来て京都が最後だという。出演者は演奏の髙島ユータさん、緊縛の雨宮蛍さん、バーレスクダンサーのC-ma.Miaさん。第一部と第二部に分かれていて、それぞれ東洋風と西洋風だった。第一部では帯を差し出され、つかんでいたら帯に沿って着物がくるくる解けるアレが発生して面白かった。第二部ではサンホラっぽい歌と音楽にゴシックな衣装で演者が舞った。会場の雰囲気も相まってメチャクチャ良いショーだと思った。

ショーの後、記念撮影と体験緊縛があったので吊るされてみた。

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そして一緒に撮ってもらった写真がめっちゃ良い映りだった。就活などで使っていきたい。

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近藤淳也監修『ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代』個人的まとめ

ブロガーでアルファツイッタラーのヒデヨシさんをはじめ、各方面から勉強になると評判の良かった、角川インターネット講座の第5巻として発刊され、はてなの近藤さんが監修している『ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代』を読んだ。

oreno-yuigon.hatenablog.com以下、個人的に読み返す用のメモとして各章の内容をまとめておく。

第1部 人間の集まるコミュニティを設計する

序章 日本のインターネットコミュニティ ……近藤淳也

  • 日本のインターネットコミュニティの歴史は、パソコン通信を前史として1990年代前半に始まり、インターネットの普及とともにホームページ、ブログ、テーマ特化型や仮想のコミュニティなどへと進展し、現在はSNSが主流となっている
  • 「実名か匿名か」の議論については、かつてのインターネットコミュニティは「ネット完結型」だったのが、「リアル社会」の人々のインターネットへの急激な流入により「リアル社会接続型」が隆盛し、匿名制から実名制へと取って代わられつつある
  • インターネットには場所性があり、それこそがコミュニティを誕生させる条件である

第1章 ソーシャルメディアの発生と進化 ……yomoyomo

  • 2ちゃんねるでは投稿者の社会的属性が一律に漂白されていたため、アソシエーションとしての性質が強化された
  • mixiにはパソコン通信に通じる、コミュニティを活気あるものにする規範となる「無名の質」があった
  • Facebookは大学生名簿という社会関係資本をもとに、こうした質の担保に成功した
  • ウェブのパラダイムは「検索」から「ソーシャル」へ、そして「メッセージング」へとシフトしつつある

第2章 恋愛論的コミュニティサイト運営術 ……hagex

  • まずはトキメキを演出し、ユーザーを獲得すること
  • 人は「イメージ」で物事を捉えるので、そのためには見た目も大事
  • 初デート、つまり利用しはじめでがっかりさせない
  • ユーザーの欲求を満たし、熱心なファンにする
  • マンネリ対策にはサプライズを
  • 「利用者を幸せにする」ことが最終目標

第3章 人が集まるコミュニティのつくり方 ……古川健介

  • コミュニティはユーザーがつくっていくもの。計算は不確定要素が多すぎて不可能
  • だから最初の設計が大事。スタートラインでは改善の余地を残しておく
  • まずは書き手を優先。「読み手がいなくても投稿したくなる仕組み」を
  • ユーザーを呼び込む方法には、書き手が少なくとも成り立つようにする、事前にユーザーを仕込む、登校が人を呼ぶ仕組みにしておくなど
  • 古参や迷惑ユーザーは新規ユーザーを躊躇させる。彼らを来なくさせる工夫が必要

第二部 私たちのこコミュニティはどこへ向かうのか?

第4章 サル学から考える人間のコミュニティの未来 ……山極寿一

  • 人間の集団形成は視覚優位
  • 人間以外の霊長類にとって不在はそのまま社会的死だが、人間は不在を埋める言葉や技術を発達させてきた
  • 動物は環境にタグ付けることで記憶を拡張してきたが、スマートフォンへの依存は記憶を一元化し、結果として人は考えることができなくなる
  • 情報収集装置としては、インターネットは利用価値がある
  • しかしコミュニケーションの原点はともに時間を過ごすことにある

第5章 情報技術とリアルコミュニティ ……広井良典

  • 「遺伝情報→脳情報→脳情報→デジタル情報」へと人間は何重かの情報の外部化を行ってきた。コミュニティの形態ないし様式の変化はそれとパラレル
  • コミュニティには農村型と都市型があり、集団主義的で社会的孤立の割合が高いと言われる日本は前者に傾倒している
  • 近年は若い世代にも、ローカル思考、土着回帰というべき傾向が見られるようになった
  • シンギュラリティのような“離陸”への方向性に対し、「身体性・場所性・ローカル性」への着陸が考えられる
  • 日本もドイツやデンマークのように、ローカルなモノの流れが機能するコミュニティ経済を志向するべきではないか

第6章 コミュニティと人の力 ……近藤淳也

  • 開発の動機は「こういう仕組みが欲しい」という純粋なものだった
  • 初期のフォロワーが生まれるかどうか。それは開発者がビジョンを示せるかどうかにかかっている
  • リーダーから経営者へのバトンタッチがうまくいくかどうかが、継続的にコミュニティが発展するための分岐点
  • ネットを利用する時間は飽和しつつある。これからはリアルとネットとの「ハイブリッド社会」が訪れるだろう

堀江貴文『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』を読んだ

ときどき自己啓発っぽい本を読まないと気持ちが鈍麻してしまう。以前から一冊は読もうと思っていた堀江貴文氏の著作で評価が一番高そうな本を読んだので、久々に記事を書く。内容を単にまとめても自分としては仕方がないので、自分なりの解釈や考えさせられたことを述べる。
ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 堀江氏の要点となる主張には、だいたい次のようなものがあったと思う。
  • 働くことは人や社会とつながるための手段
  • 働くことは時間をお金に換えるものではなく、仕事によって稼ぐものであるべきだ
  • 作業に没頭することで仕事が好きになる
  • チャンスに怖気づかず、ノリよく飛びつくことが変化への契機
  • 自信は経験によって培われる
  • 感情で物事を悩んで判断すると失敗するので、理性で考えて決断しよう

他にも主張はいくつかあるが、だいたい上に挙げたものに収まる。

起業家、あるいはビジネスマンとしての物事の考え方は、学生である我々とは良い意味で異なるから、その点について特に記述したい。

  • 働くことは人や社会とつながるための手段

僕の周囲の京大生諸君は学生でいることが社会に認められ続ける唯一の道だと思い込んでしまう節があり、そのために留年したり大学院に進学してしまったりするが、社会人になると立場は変われどそれはそれとして社会から認められるのであり、おまけにお金も稼げる。どうせなら世界とつながれてお金も稼げた方がいい。したがって働くことは、人や社会とつながるためのベストな選択だと言える。

  • 働くことは時間をお金に換えるものではなく、仕事によって稼ぐものであるべきだ

時給という概念が、「時間を捻出してその対価に報酬を得る」という発想につながっていると思う。サービス残業やブラック労働というのもコインの裏面と言えるだろう。被雇用者としてそのような価値観を内面化し続ける限り、仕事によって価値を生み出すという考えには思い至らないだろう。しかし堀江氏は学生の時から「仕事をしてお金を稼ぐ」という経験をし、それが起業にもつながったように思う。

  • 作業に没頭することで仕事が好きになる

これは社会学の高橋由典先生の「体験選択」という概念に相当する。

「体験選択」とは、ある行為に思わずも没頭するという体験を通して、事後的にその行為を容認し、以後も無意識に選好するようになることを指す。

行為論的思考―体験選択と社会学 (叢書・現代社会のフロンティア)

行為論的思考―体験選択と社会学 (叢書・現代社会のフロンティア)

 

書中では戦争嫌いの青年が兵役の中で銃を取り扱った体験に魅了され、訓練において非常に良い成績を収めるようになるといった事例が紹介されている。

つまりプログラミングにしろ営業にしろ、ある物事に夢中になった体験があれば、それが内的な動機づけとなり仕事がうまく回るようになったということが書いてある。「やりがいのある仕事」とかいったものができているかどうかは、この一点にかかっていそうである。そうした没頭の手段としては、「短期的なルールを自分で作る」といったことが書かれてある。

  • チャンスに怖気づかず、ノリよく飛びつくことが変化への契機

これについては後悔していることがいくつもあるし、意識に上っていないものもたくさんあると思う。特に思い起こされるのは約一年前に id:hidesys によって開かれたWebサービス勉強会で、これに参加した一人である id:kiryuanzu はその後も数々のチャンスを捉え続け、現在エンジニア志望の学生として企業面接を破竹の勢いで突破している。当時の私は卒業研究中で京都に居住地がなく、ノートPCも破損していて外出先では使えなかったので参加するには至らなかった。しかしこれこそは私がプログラミングを勉強する最後のチャンスであったと思う。その他のサークルやシェアハウス界隈の催しには「ノリよく」飛びついてきた方だと思うが、この一点は今思い返すと本当に命運の分かれ目だったと思う。ただし堀江氏はこのような過去については「振り返らない」と述べている。

  • 自信は経験によって培われる

先の主張と矛盾するように思われるかもしれないが、このようなチャンスに怖気づかず飛びつき、それを進めていくための自信は、他ならぬ経験によって培われる。堀江氏自身、そうした自信を学生の時のヒッチハイクの体験によって得たと書いている。しかし女性に対する自信のなさはそれでは培えず、三十代に入ってもまだ持てていなかったともある。挑戦への勇気とそれを実行する自信とは、相互作用するものなのだろう。

  • 感情で物事を悩んで判断すると失敗するので、理性で考えて決断しよう

これは本当にそうだ。周囲の学生は恋愛にしろ人生にしろ、感傷的になって悩み抜くことを良しとしているように見える。それはそれで大事な経験なのかもしれないが、ほどほどにしてそのステージを抜けていかなければならないと思う。その先にあるのは、ルールに則って合理的に判断し、よりよいと思われる選択肢を選び取ることだと思う。学生をやめて社会に出るのは一つの決断であり、それができないのは怯懦というべきものだろう。