DJを始めることの利点
先日、DJをするために曲を集める作業は論文を書くために文献を収集する要領と同じだというツイートをしました。
DJするために曲を蒐集するの、論文書くために文献整理するのと完全に同じだということが分かってきた
— 勿忘死 Mat Mong Sei (@silloi93) 2018年1月27日
自分の周りの京大生は論文を書き上げるという課程上の最終目標に学生アイデンティティ統合の成果物としての意義を短絡させてしまいがちであるように見受けられますが、小説を書くことが論文執筆と作法こそ違え自身の主義主張について論説を構成していくように、ヒップホップしばくのもDJやるのも一定の表現手続きにのっとった研究発表であり、それ自体が論文と同等の成果物だと私は思っています。
さて、DJを始めて気づいた、DJすることの効能について三点書きます。
音楽を能動的に聞くことになる
DJをする時にどのような曲をどのようなつながりで選ぶかを考えながら曲を調べるので、音楽を能動的に聞くことになります。音楽を受動的に聞くと言うと手軽そうに聞こえますがラジオや音楽配信サービスでもないと基本的に限定された曲しか周囲にはありませんし、環境としての音楽は逆に言えば音が鳴っていれば何でもいいわけでYouTuberの商品紹介とかに取って代わられて習慣が終わります。しかしDJをしていると音楽を聞くのに先に挙げたような目的が生まれ、みずから音楽を探索する動機づけが得られます。それで私は最近は周りの人があんまり聞いてなさそうなK-POPを聞くようになりました。
自分の好きな音楽を人に聞かせられる
これは上に挙げたことの裏面なのですが、DJをすると人に音楽を聞かせることができます。LINEとかで「この音楽かっこいいから聞いて」と人に曲を聞かせようとしても実際に聞いてもらうことはあんまり期待できません。また仮に聞いてくれたとしてもよほど心をつかむものでない限り聞かせられるのはせいぜい二、三曲が限度で、それ以上聞かせようとするとウザがられるか引かれます。しかしクラブやDJイベントには音楽にノリたい人が来ているので、相手の好みに関係なく十曲以上を強制的に聞かせられます。プロならばともかくアマチュアの我々は自分が選んだ音楽を爆音で流してフロアの人に聞かせるだけで満足ですし、それで曲にも興味を持ってくれたら儲けもんくらいに思えます。
イベントに人を呼べる
これも上に挙げたことと関連しますが、DJイベントに参加したり自分で開催したりすると人を呼ぶことができます。クラブなどでDJを自覚的に見たことのある人はあまりいないと思うので面白い見せ物になると思いますし、逆によく行く人であれば定期的に共有する場が作れます。またステージに立って自分の好きな曲をかけるのは、自分について知ってもらう効果的な手段だと思います。自分が出演するイベントに呼んでもらった人は悪い気はしないと思っていて、僕はゼミの飲み会でDJをきっかけに親しくなった美人からイベントに招待されてメチャクチャ良かったです。
以上、DJを始めることの利点について三点書きました。
すでにDJについて教えてくれという者が周囲に二、三名ほどいるので、場所どこか借りて軽く触れる機会を近いうちに設けたいと考えています。