株式会社はてなのアルバイトを退職していました

といってももう一ヶ月以上前になります。3月21日が最終出社日でした。

いわゆる退職エントリは書こうと思いつつ、年度末はバタバタして引き延ばしていたのですが、そうこうしているうちにはてなの中でも異動や退職があったりして、なので平成が終わる前に出しておこうと思います。

きっかけ

2016年11月に企画職サポートのアルバイトとして入社しました。

応募のきっかけはサークルのBOXと呼ばれる部室で、OBのminemuracoffeeさんによるバイト募集広告を目にしたことでした。当時の僕は学部4年生(関西式で言うと5回生)で、就活がうまくいかなかったのと院進するつもりだったのとで、これから2年半の生活費を稼ぐのにはちょうどよいバイトだと思って応募したのでした。コネクションの信頼感と中学生の時からのはてなユーザーだったこともあり、面接したその場で入社がホぼ確定しました。

これは一部未公開情報を含むのですが、はてなのサービス利用歴はニュー速VIPで知り合った id:javascripterはてなハイクを教えてもらったのが最初でした。以後、中高生の間にうごメモはてなはてなダイアリーを利用してきたものの、大学生になってからは個人名義ではブログもダイアリーも書かない日々が続いていました。このたび入社を契機として、その頃使っていた id:silloi 名義でアカウントを新たに作り直しました。

やったこと

最初は家電会議というサービスの、管理画面上での保守運営をしました。

はてなブックマークから自動取得してくる記事の調整をしたり、それらのコメントが紐づけられる製品データベースの追加や削除をしていました。スパムや有害サイトを弾く機械学習プログラムの教師になったりもしました。この頃は単純だが量のある作業が多くて、その高速化と操作の最適化に打ち込んでいた記憶があります。コードこそ書きませんでしたが、発想はプログラムに近づいていたと思います。

入社から一年近く後、マンガチームに異動してウェブマンガサービスに携わるようになりました。

画像や文言を差し替えるといった簡単な作業から始まり、主要コンテンツであるところのマンガデータや書誌データの入稿、それらの手順マニュアルの一からの作成、ユーザー向けヘルプの企画編集、アクセスやコンテンツ売上など各種データの分析や統計などをしました。晩年はGoogle アナリティクスに紐づけられたタグやトリガーをGoogle タグマネージャーで作るみたいなこともやっていて、そのためにChromeデベロッパーツールでソースコードを覗いて…みたいなフロントエンドに近いことも経験しました。

一番印象に残っているのはくらげバンチサイトリニューアルの一部始終に関わったことで、その後もデータの入稿などをずっとやっていたので思い入れのあるサービスです。ボコ恋という良いマンガがあって、その影響を受けてボクシングジムに通い出したという話をチーム内の思い出エントリに書いたらウケが良かったのでここにも書いておきます。

kuragebunch.com

はてなではSlackでのやりとりはもちろんのこと、はてなグループというグループウェア内で日報や取り組みや日々の暮らしを書くという文化がありました。こうした明文を基礎とするコミュニケーションは僕にとって快いものであることがわかり(逆に教育実習で体験した学校というような現場が非常に苦しいものであることも)、それが将来エンジニアとして、あるいはウェブの会社で働いていこうという決心につながりました。考えてみれば僕自身、小学生の頃からインターネットをやっていたわけで、一周まわってたどりつくべき場所にたどりついたなという感じでした。僕の長期休暇や退職を見越してkazuhi_raくんが入ってきたので、引き継ぎも主に同じ文書化の要領で進めました。

この頃には大きなタスクを雑に渡されることがままあり、どうやったらそれに取り組めるかということに苦戦したこともあったわけですけど、要件の複雑な中身を序列化・階層化し、自分のハンドリング可能な形に整理してから処理していくといった経験は、社会人相応の手応えある仕事であったと思うし、そうしたタスクをちょうどよく振り分けてくれた上司のjuseiさんにはいい機会を与えてもらったなあと思っています。

暮らし

はてなにはまかないランチがあって、下宿学生の自分には大助かりでした。

twitter.com

自分は野菜が食べられないので、サラダ以外の料理を出社のたびにたくさん食べました。毎週一回(以前は金曜日、現在は水曜日)カレーが出てくる日があって、種類がどんどん多様化していったので将来のビジョンを感じました。

月末の金曜日にもTGIFということで寿司やピザとビールが出ました。このビールを通じて5缶くらい飲んだら酩酊しだすみたいなことが数量化できて良かったです。この際にほたてといって社内で各チームが手がけたタスクを評価しあうのですが、一度だけ自分のチームが一位になって自分もAmazonポイントがもらえたのがラッキーでした。

cybozushiki.cybozu.co.jp

マンガチームに移ってからはチームがどんどん大きくなっていって、hitode909 さんにアルバイトの pastak くんが加わったことで飲酒が頻繁に発生するようになりました。ストロングゼロ原液を割って飲んだり、わたなべややおざぶといった店でビールや日本酒を大量に飲むという経験をしました。DEN-ENで女装した姿で泥酔し、家までタクシーで送られるといった出来事も学生のうちにやっておけたので良かったです。 

tsukurioki.hatenablog.com

チーム外のつながりもあって、たとえば上のつくりおきのメンバーに加えてもらって、雑に記事を書いたら一日に5000PV来るみたいな体験もしました。

tsukurioki.hatenablog.com

社内にある色々な部活動の中にDJ部というのがあって、一度イベントに誘われて以来自分もDJやVJとして出演するようになりました。この活動は今後も続けていきたいと思っています。

silloi.hatenablog.com

また社外とのインターネットの交流も生まれて、Nota Inc. で生ハムの原木を見たりしているうちに京都や東京のエンジニア達とも話すようになりました。

silloi.hatenablog.com

この交流は自分が東京に移った4月からももちろん続いていて、東京の方で開催されたhitode909さんのウェディングパーティーに参加したり、今も京都に戻っていて電車で平成最後の焼肉会場に向かおうとしています。

silloi.hatenablog.com

今とこれから

今月1日付でチームラボ株式会社にエンジニアとして新卒入社しました。

www.team-lab.com

去年の12月にITコンサルのベンチャー内々定だと思っていたものが消えるという出来事があり、これからどうしようかと思ったその日にWantedlyの方に人事の方からプレミアムスカウトが来て、これは運命的だと思い二つ返事で選考に進んだのですけど、無事入社までことが運んでほんと良かったなと思っています。

すでに研修期間を終え、フロントエンド担当としてチームに参画しています。とはいえJavaScriptはほとんど書いたことがなかったので現在猛勉強中です。

そんなわけで、僕は離れることになりましたが株式会社はてなは新しい仲間を募集しています。僕もいつか京都に戻ってきたいと思っています。We are hiring!!!! です!!!!

hatenacorp.jp