言葉が通じないと安心する ~2018.8 韓国旅行

あらすじ

8月15日から18日まで友人と韓国に行きました。ソウルの弘大で2泊、釜山の海雲台で1泊しました。ソウルではいつもの江北に加え、江南の中心地も回りました。釜山では南浦洞・チャガルチ市場を巡り、海雲台の海岸沿いを満喫しました。

各種思い出

ホテル

いつも一人で旅する時はホテルを取らずにサウナに泊まるのだけど、今回は同行者がちゃんとしたホテルに泊まりたいとのことだったのでホテルを取りました。海外ではホテルは人数当たりではなく部屋料金なので、2人だとホテルに安く泊まれます。ソウルだと12000円くらい、釜山では安いものだと2人で5000円以下とかで泊まれます。1、2泊目は弘大のホテルを取りましたが、クラブなどがある通りの裏にあり、終電を気にせず街で遊べて非常に便利でした。

釜山では海雲台東横インに泊まりましたが、これも大通りから歩いて帰れる距離で、後にパブで泥酔することを考えるとかなり助かりました。一枚しかないカードキーを挿さないと電気が点かないのは、2人で泊まる上では困りました。

両替

これもいつもは飛行機で両替していたのだけど、調べてみると明洞で替える方が1割くらいレートが良いことを知ったので、空港からホテルを経由して明洞までなんとか手持ちのウォンで行くつもりでいました。しかしクレカでの購入を当てにしていたコンビニが空港になく、現金のみの自動販売機しかなかったため、仕方なく自分の2000円を替えてもらって同行者の交通費に充てました。レートは100円あたり940.0ウォンでした。後に明洞のセブンイレブンで自分は4万円を両替しましたが、レートは1014.0だったので確かに3000円近く変わってきますね。パスポートも不要で便利でしたが、一万円単位でないとより低いレートで両替されるようでした。

ソナギ(通り雨)

ホテルのある弘大入口から明洞に着いて地上に出ると、まさかの通り雨が降っていた。天気予報では晴れと曇りだったので傘は持ってきていなかった。再び地下に戻り、露店のおばちゃんから折り畳み傘をさっき替えてもらった残りの5000ウォンで買う。2人で1つの傘に入ったので両方とも少し濡れてしまった。ところで韓国語には通り雨を意味するソナギ(소나기)という美しい言葉があり、小説や映画、多くの歌謡曲のタイトルになっています。なかでもパク・ジョンヒョンとIOIの曲が私は好きです。


박정현(Lena Park) - 소나기.wmv


[MV] I.O.I(아이오아이) _ DOWNPOUR(소나기)

クラブ

クラブは半年前ソウル行った時に弘大のnb2とM2に初めて行ったんですが、今回も同行者を連れてM2で一時間半くらい揺れていました。nb2はヒップホップ系で客層もフード被ってたりして女子も男子もサブカル/オタク要素が感じられて僕は好きなのですが、エレクトロ系のM2も女の子の露出が多くてポールの近くで踊りだしたりするのが見れて良いです。それにしても韓国女子は脚長い人が多いですね。料理も日本と同じ値段で1.5倍くらいの量来るのにあの体型維持できるのすごい。

鍾路

鍾路は来るたびに毎回通ってるんですが、かの独立宣言が読み上げられたというタプコル公園の裏通りが老婆の売春地帯になっているという情報を踏まえると、年寄りばかりの貧困地帯として味わいが一層深くなりますね。今回は有名なユジン食堂で冷麺を注文して食べました。11時に開店してすぐに入りましたが、狭い店内はすぐいっぱいになりました。水冷麺は出汁が効いていて特に美味しかったです。隣の席では中年男性三人が焼酎を飲みながらおしゃべりしていましたが、外では年老いた男性たちが椅子なり地面なりに座って焼酎を飲んでいます。場末という感じです。

カジノ

カジノは以前会賢のセブンラックカジノに行った時に1000円だか3000円だか負けてきたのですが、今回はなんと3000円が7500円に化けました。ルーレットしかやっていないのですが、デジタルサイネージの当たった番号を見ながらまた当たりそうな番号二つ跨いでコイン置いたら一発で当たり、1枚が16倍になって返ってきたので最初の枚数をすでに超えてしまいました。この時点で「当たる番号は当たる」という仮説を確かめ、同じやり方で一時はコインを15000円相当にまで増やしました。しかし数度のルーレット回す人(何て言うのか知らない)の交代を経て、最後にあと一回当たったら退こうと思っていたのがなかなか当たりません。最後にそれまで全く当たっていなかった番号が当たるようになったのを見て、これはもうダメだと思いコインを換金してもらいました。それでも元手が倍以上に増えたので、どれだけ遊べるかと思っていた自分としてはは嬉しい誤算でしたが、そのぶん心がすり減りました。

KTX

先日の韓国旅行では結局平昌・江陵まで行かなかったので、KTXに乗るのは今回が初めてです。乗車時間は3時間弱とのことでしたが、ヤンニョムチキン一箱食ってたりしてたら意外と早く着きました。6000円足らずの代金はカウンターで支払い乗車券代わりのレシートを受け取ったのですが、特に確認されることもなく下車して終わりました。ガバガバやんけ。

地下鉄

釜山に来たのは初めてだったので、地下鉄も今回初めて乗りました。まずT-moneyカードが使えず、再びあのクソ扱いにくい自動券売機で切符を買うことに。5000ウォンの一日乗車券を2枚買おうとしたら1000ウォン札しか受け付けず、手元に1000ウォン札9枚しかない。改めて普通の切符を買おうとするも機械の認識が悪くて何度も返却される。そのうち観光客でやはり困ってる西洋人からも助けを求められ、こっちも困っとるんじゃと思いつつ計3人分の切符を買いました。駅名を見てるとやはり楽しくて、伽倻という名前が残っていたり、モッコルという明らかに固有語っぽい地名があったり(コルは谷だろうが)、チャガルチという駅名には札嘎其という難しい感じが当てられていたりしました。4日目は後述する二日酔い状態で死にそうな顔をしながら地下鉄に乗ることになるのですが、そしたら座席に座っていたおばあさん達が察した顔でこちらを見ていて、自分が飲みすぎて気持ち悪いというジェスチャーをすると笑ってくれたのでやさしい気持ちになりました。

海雲台

釜山は西面や南浦洞・チャガルチといった繁華街があるのですが、一つ書くとすればもう海雲台がリゾート地としてすごく良くて、ここにホテル取って正解だなと思いました。ここに着いた時にはもう暗くなりかけていたのですが、駅から出ると海の方へと大通りが伸びていて、その両側には飲み屋やおみやげ屋、道中には噴水などもあり、広い歩道では大道芸もやっていて、昔ハワイへ旅行に行った時のことを思い出しました。

大通りの脇道にある屋台や食堂でも食事したかったのですが、時間も時間なのでホテルにチェックインしてから、来る時に見たいい感じのパブに行きました。Cocky Pubという名前で、飲み放題のアルコールはショットやカクテルなど種類が増えると料金が上がる仕組みでした。一階はすでに激混みでしたが二階に上がるといい感じの照明とDJをやっていて、メチャクチャ最高の気分になりました。またそこで少し日本語喋れる青年とか、ゴツいカメラを持った金髪の韓国女子と日本語やら英語やら韓国語で色々おしゃべりできてとても楽しかったです。

この時点でそれまで飲んでいたアルコールが一気に来たのか以後の記憶がなく、ホテルのトイレで暗い中うずくまっていたかすかな記憶を除いて、ホテルまで帰ってきた覚えも全くないまま、気が付いたらベッドの上でチェックインの時刻を迎えていました。何もかもわからないが、とにかく酒で最悪なことになったのは間違いないらしかった。携帯もみつからなくて、とりあえずホテルのカウンターでその件伝えてビーチまで来て、とりあえずパラソルの下で横になりながら、なくした携帯のことばかりずっと考えていました。普通に二日酔いしていたので海にも入りませんでした。同行人が無情にも早く南浦に行きたいというので、惜しみつつ海雲台を去る前に昨日のパブに行ってみたら掃除中で、昨晩携帯を落としたんですけど、とダメ元で聞いてみたらまさに自分のGalaxy S7が出てきて本当に助かった思いがしました。二日酔いはその後もしばらく続き、金海空港で冷麺を食べた際ようやく治りました。

帰りの飛行機

帰りは金海空港からチェジュ航空で3席列の座席だったんですが、左隣に後から座ってきた青年が友人に似てるなと思ったらまさかのその友人でした。お互いに韓国来ていることも知らず、座席が隣同士になるってどんな偶然や。相手もこのことを知って怖いと言っていました。

写真

実は韓国来る前に神戸に戻る際に大学の近くに自転車を停めた時にデジタル一眼レフのカメラを置いてきてしまい、当地ではスマートフォンで撮。るしかありませんでした。これはとても心残りでしたが、荷物がその分軽くなったのは助かりました。

言葉が通じないと安心する

タイトルの一節ですが、少し語弊があるかもしれません。言葉が思った通りには通じないとしても仕方がない、と想定している相手と話すのはとても気楽なのです。なまじ母国が同じ者同士だと、言葉はそのまま完全に通じるものと高をくくられます。そのような傲慢を前に、言葉の正確性を期するのはとても苦労のいることです。それに対して相手が異国の人とわかれば、人はその程度の言語レベルでコミュニケーションしてくれます。このような人との距離感を取り戻しに行くために、私はしばしば海外へ旅行に出かけているような気がします。

そして絶対に言い残しておきたいこと