NOTA Inc. で生ハム原木会に参加した

Pasta-KくんがAmazonプライムデーのセールで買った生ハム原木をシェアする会をしていたので、ゼミの打ち上げ後に丸太町今出川にあるNota inc.のオフィスにお邪魔しました。

atnd.orgGoogle マップを見ながら建物を探していたら案内が貼ってあって超わかりやすかった。

生ハム原木現場はこんな感じで、オフィスがおしゃれでいい感じでした。

三割くらいははてなやKMCで知ってる人で安心しました。

生ハムを分けてもらったり、ワインを飲んだりして楽しかった記憶がありますが、その前にゼミの飲み会で金麦中ジョッキ6杯くらい飲んでいたのであまりよく覚えていない。

午前零時を過ぎて生ハムもう十分食べたということで原木がお役御免になったので適当に調理する用に買い受けました。

Pasta-Kくんの判断でGyazo Tシャツももらいました。素材がよさそうなのでたまに着たいです。

原木は寸胴鍋に突っ込んだが大きすぎて入りきりませんでした。

佐々木典士『ぼくたちは習慣で、できている。』を読んで生活をオート操縦にしている

佐々木典士典んの『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニマガジン)を読んだ。

ぼくたちは習慣で、できている。

ぼくたちは習慣で、できている。

 

Twitterでphaさんとかが紹介していたので、Amazonで注文したら翌日に届いた。

人間の意志なんてものは感情によって脆くも崩れ去るものなので、生活に取り入れたいと思うものは習慣にして意思決定せずともやる状態にしましょうという本で、第三章ではそのための具体的な方策が文学作品などからの引用とともに50個挙げられている。

意志力あるいはウィルパワーという言葉は以前メンタリストのDaiGoさんとかも書いてて、そこでも「意志力を鍛える」ことと同時に「意志力を節約する」ことが説かれていたっぽい。

自分を操る超集中力

自分を操る超集中力

 

oreno-yuigon.hatenablog.com

『ぼく習』によると、この意志力は感情の浮き沈みによって左右されてしまうので、これを鍛える代わりに習慣にしてしまうことで意志力に任せなくてもいいようにしよう、ということになる。

人々の生活に根付いている習慣については靴下を穿く例とかが挙げられているが、僕の中では学校に行くことや宿題をすることがそれだったなあと思い返される。

少なくとも小中学生くらいまで、僕は学校に行くのが嫌だったんだけど、そんなこと親には言えないとかもあって、「学校に行かない」という選択肢がなかった。つまり、「学校に行くか行かないか」という選択で迷うことがなかった。だから学校に行くことの負担が最小限に抑えられていたのだと思う。ここで母親に「今日は自分の判断で行かなくてもよい」という例外を教えられてたら、逆に行くかどうか迷ってしんどかっただろうなと思う。高校生になってからは行きたくないという気持ちがそもそもなくなり(抑圧され)、気づいてみれば皆勤賞をもらった覚えがある。

宿題をやるのも同じで、僕は幼稚園の頃から公文式に通っていて、基本的に毎日宿題プリントをやっていた。これも毎日やるものだと思っていたので、母親が「今日はやらなくてもよい」と言うことがない限り、嫌々ながらも毎日取り組んでいた。おかげさまで進度は常に三学年先を行っていたし(公文式では「三学年先」というのが一つの到達目標なのである)、ご覧の通り大学にまで来ることができた。

このように、習慣にするとよいことはあって、それによって能力を伸ばせたり、健康を増進できたりする。しかも、習慣それ自体にも効能があって、心を調律してくれたり(以前「ルーティーン」という言葉で流行)、その行為を成し遂げた後に大きな報酬が得られたりする(仕事の後に飲むビールはうまい)。

しかしながら、人間にはどちらかというと悪い習慣の方が多くて、常々これをやめたいなあと我々は思っている。一度寝たら気が済むまで寝てしまうとか、腹いっぱいになるまで食べるとかがそれである。とはいえそれも習慣であることは同じで、原因となっている要素を別のものに置き換えれば悪い習慣を断つこともできる。つまり習慣の原理がわかれば、悪い習慣をやめることにも役立つ。

人間は楽な方へと流れていってしまうので、その流れ着く先をよい習慣にしよう。そのためにトリガーとなる出来事を置いたり時間や場所を決めたりしていると、結果として一日のスケジュールが定まってくる。一続きの習慣として、毎日が組み立てられるようになる。ここまで来ると意志力をすり減らすことなく、自由時間をクリエイティブな活動に使えてめっちゃよさそう。

僕も最近習慣にしていることがいくつかある。一つは朝の早起き。三週間の教育実習のあいだ朝六時半起きをやっていたので、休みの日もその時間に目が覚めるようになってしまった。悪い習慣ではないので、その後もアラームをセットしたままこの時間に起きるようにしたら、夜になると明日朝早く起きないとと思って、明日の予定にかかわらず早めに布団に入るのでよい。ただ六時間程度の睡眠だと足りないみたいで、昼間とかちょっと眠くなってしまうので改善の余地はありそう。

もう一つはボクシングジムに通うことで、こちらは半年近く続いている。最近は週に二回、一時間半から二時間程度で安定してきた。以前ブログに決意表明したこともあり、最初の一、二ヶ月くらいは割と持っていたのだが、年度が変わったり教育実習が入ってきたりして時間が押してきたときに、「今日は行かなくてもいいのではないか」みたいな念が入ってきて危なかった時期もあった。しかし週に一度は行くことにしていたのと、この時にはすでに「帰る頃には気持ちよくなっている」ことがわかっていたので、なんとか続けることができた。最近はメニューや回数、曜日や滞在時間を固定することで意志力の障壁を下げることにも成功している。なによりジムに行くと強制的にアドレナリンが出させられるので体調が良くなるし、あと帰ってきてから飲むプロテインが本当にうまい。目に見える結果も出てきて最高という気持ちになる。

こういう具合に暮らしを設計していくと、余計な意思決定にエネルギーを使わなくて生活がかなり楽になっていく気がしてきた。そういや以前に毎日無印の同じ服を着るエンジニアの人とかがTwitterで話題になってたけどそれも同じことで、『ぼく習』の佐々木さんは自分で作る食事も数メニューで固定されててすごい。自分もどちらかというと単純な繰り返し作業に安寧を感じる側の人間なので、この調子で生活をオート操縦にしていきたい。そうして早く自分自身がルーティーンになりたい。

ぼくたちは習慣で、できている。

ぼくたちは習慣で、できている。

 

『君の名前で僕を呼んで』のテーマは同性愛ではなく少年愛である

出町座で『君の名前で僕を呼んで』を観た。映画の日だったからか劇場は超満員だった。

cmbyn-movie.jp

17歳の少年エリオと24歳の男性オリヴァーとのひと夏の恋を描いた、美しく切ない作品だった。なかでもエリオの父が息子に語りかける終盤のシーンには心打たれた。

さて、ネットの感想などを見ると「ゲイ映画」とか「BL映画」などと評されているが、これは同性愛を描いたクィア映画ではないと思う。私はこの作品のテーマは「少年愛」だと解釈した。

まず、主役の二人が同性愛者だと考えるのには無理がある。エリオはオリヴァーへの恋を募らせる一方で彼女を作ってセックスするし、オリヴァーはエリオと知り合う前から付き合っていた女性と結婚する。クィア理論ではパッシング、すなわち異性のパートナーを持つなどして性的少数者ではない振りをするという戦略が知られているが、先に述べたような彼らの言動にそれが本意に反するというような描写はなされていないように思えた。

では彼らはバイセクシャルなのかというと、それも違うと感じる。彼らがお互いに向ける感情と女性に対する感情とは全く異なるものと察せられた。本作においては主役二人に加えてギリシャ彫刻の男性の肉体美が何度も強調される一方で、曖昧に関係を解消されるエリオの彼女や名前すら与えられないオリヴァーの結婚相手など、登場する女性の扱いは実に粗末なものである。ともすると男尊女卑的な雰囲気さえある。つまり男性への恋と女性との恋愛はそもそも別のものなのだ。バイセクシャルは男女どちらの性別にも同じ性的指向を持つことだと理解しているが、この場合には当てはまらない。

さらにもう一点、エリオとオリヴァーとの関係は全く対等ではない。かたや17歳の少年、かたや24歳の大学院生である。しかもオリヴァーは専門のギリシャ彫刻のみならず、文献学や古今の哲学にまで通じていると来ている。身分だけでなく知識においてもオリヴァーはエリオを圧倒的に上回っている。ただしエリオもまた音楽に熟達しており、興味を示すオリヴァーをからかってみたりもするのだが。ともあれ旧来の異性愛規範に対抗する同性愛が「純粋な関係性」を追求するなら、こうした非対称な関係はそもそも排除されねばならないだろう。

それでは二人の関係性はどのように表現されるべきか。ここで思い起こされるのが、ギリシャ彫刻やヘラクレイトスの断片といった、古代ギリシャないし古代ローマのモチーフだ。これらの時代には、成年男性と少年との間で取りなされる「少年愛」なるものがあったそうである。参照している文献がWikipedia程度しかないのであまり詳しくは述べられないが、少なくともそれが①年長男性と思春期前後の少年との間に、②肉体的・精神的な鍛錬といった教育を名分として、③ふつう性行為を伴う関係だった、ということは言ってよいと思う。さらにその関係は崇高なものであって、家族制度として子を儲けるために「しかたなく」取り結ぶ女性との性関係は逆に低く見られていたとのことだ。だからエリオやオリヴァーがパートナーとの性関係をも享受することは、矛盾するどころか至極まっとうな選択であったと言える。

ということで、彼らの関係は「少年愛」におけるそれであり、また監督や原作者もそのように想定したのではないかと想像する。しかし本作の二人にはそこにもうひとひねりが加えられている。それがユダヤ教キリスト教でもいいが)の同性愛禁忌という要素なのである。作中に何度も登場するアプリコットが、アダムとイブが口にしたリンゴの同性愛(ひいては少年愛)における表現であることは火を見るより明らかだ。このようにして彼らの恋から来る苦悩は互いへの性的欲求と社会規範との葛藤というかたちで表現されるが、これは古代ギリシャ-ローマ的価値観とユダヤキリスト教的価値観との衝突とも取ることができるのではないか?その代理戦争は前者の一時的優勢ののちに後者が最終的に勝利を収めることになるのだが、それでも元々あった土壌には毎年「罪の果実」が成り続けることだろう。

このようにして、『君の名前で僕を呼んで』を「少年愛」という観点から鑑賞することを私は提案したい。同性同士の恋愛がテーマだからとこの映画を「クィア映画」とか「LGBT映画」の枠に放り込んでしまうと、この作品の歴史的正統性という文脈を見落としてしまうと思う。

サーキットベンディングWSに参加した

概要

16日、PEG(主催:parlor COTEF)によるサーキットペンディングのワークショップに参加しました。

 サーキットベンディングについてはTwitterでピカルミンがバズった時に知り、自分でもやろうと思ってネットで調べても抵抗の場所の調べ方や可変抵抗の取り付け方等よく分からなかったので、その手のプロの下で実際に伝授されてこようと思い今回浜松まで行きました。浜松に来るのは某楽器メーカーの2019年新卒向け技術セミナー以来です(選考落ちましたがいい会社でした)。

制作

ワークショップでは「チャイミン」という、カウンターチャイムの改造品を作りました。講師は「ピカルミン」の生みの親Kaseoさんと、スリーピースバンド「世紀マ3」シンセ担当の谷浦朋文さんです。参加者は地元のバンドマン、数学科の教員、電子工作をするギャルなどで、遠方から来たのは東京から親子一組と京都からの自分のみでした。ほとんどは電子工作の初心者なので、サーキットベンディングのイノベーターである講師のお二人が懇切丁寧に教えてくれます。

 

 サーキットベンディングの要領はだいたい次の通りです。

  1. ピッチに関係する抵抗の場所を探す
  2. 抵抗器を取り外す
  3. 代わりに可変抵抗器を取り付ける
  4. パッケージを調整する
  5. 完成

ピッチに関係する抵抗の場所を探す

まずはチャイムを分解し、主となる電子基盤を露出させます。ボタンが接するスイッチや音量調節のボリュームなど部品は他にもありますが、一番大事な基盤には小さな制御装置が黒い樹脂で塗り固められています。ここは弄ることができないので、基盤の他の金属部分を濡らした指でチャイムを鳴らしながら触っていきます。

f:id:silloi:20180617231805j:plain

f:id:silloi:20180617232523j:plain

すると、ある部分を触ったときに音のピッチが変わる箇所があります。今回のチャイムでは基盤に「R1」と書かれていました。ここがピッチを調節している抵抗器が繋がっている箇所で、固定の抵抗値によりピッチを決定しています。サーキットベンディングではここに代わりに可変抵抗器を接続し、ピッチを自由に変更できるようにします。

f:id:silloi:20180617232339j:plain

抵抗器を取り外す

場所が決まれば、当該箇所の抵抗器を取り外します。ここではんだごてが登場します、基盤に溶接されたはんだを溶かし、抵抗器の部品を除去します。今回のチャイムではひょうたん型のよくある抵抗器ではなく、ごく小さいチップみたいな部品だったので、溶かしたはんだごと除去しました。すると元々繋がっていた二つの端子が現れます。

代わりに可変抵抗器を取り付ける

可変抵抗器を取り付けるため、まずはその端子にリード線2本をそれぞれ接着します。ビニールの外装を剥いた導線部分に先にはんだを染み込ませると、端子への接着がしやすいです。このリード線2本を可変抵抗器に接続すれば、基本的な装置としてはほとんど完成です。ツマミを回すとピッチが変わります。

f:id:silloi:20180617232611j:plain

f:id:silloi:20180617232716j:plain

今回はさらに可変センサーからリード線を伸ばしてCdSセンサーを接続したり、導線をいろいろ伸ばしたりして、参加者たちは面白い音が出る端子を探していました。その途中で私は謎のアラート音や「エリーゼのために」を鳴らしてしまい(当然このような音楽はカウンターチャイムの仕様にはない)、裏ステージみたいだと皆で囃し立てたのですが、この時点ではそれがどこなのかわかりませんでした。

パッケージを調整する

実装した可変抵抗器やセンサーをチャイムのガワに収めるために、ガワにドリルで穴を開けてパッケージを調整していきます。このチャイムは上部に空間があるので、可変抵抗器が入る位置にガワに穴を開け、中から可変抵抗器などを通してビスやグルーガンで固定します。そのままではスイッチの部品が邪魔をするので、はさみやニッパーで邪魔な部分は切除しました。ガワにラッカーで色を塗ることもできます。

f:id:silloi:20180617232945j:plain

他の参加者は抵抗の部分からリード線を生やしたりスイッチの部分を改造したりして、触ったり手を近づけるとピッチが極端に変わるテルミンの変種みたいなものを作っていました。自分はさっき流れた「エリーゼのために」が忘れられず、回路をいろいろ短絡させて変な音が鳴る場所がないか探索していたところ、とうとう一定の回数ショートすると音楽が流れる箇所を特定しました。スイッチの部品がなかったので、導線同士を接触させるとそれが流れるように2本のリード線を生やしました。塗装は白と黒でおにぎりみたいにしました。自分だけガワの文字が浮き出ていたので、バージョン違いで一部の製品だけ違う制御装置が入っていたのかもしれません。

完成

完成ではないのですがとりあえずガワを装着して元通りにします。これでチャイミンができました。各人が自分の作ったチャイミンを披露実演します。翌日ライブでワークショップ参加者の出演パートがあり、来られる参加者はぜひ来てくださいと呼びかけがあります。自分は帰りの新幹線きっぷを翌日で取っていたので、浜松の街に戻って食事をしたあとカプセルホテルで寝ました

ライブ

 17日のライブは演奏者3人とワークショップ参加者一群による四本立てです。

 まずオシロスコッティさんが大量の導線を生やした装置を操り、単調な電子音から複雑な音楽を形成していきます。途中から小気味良いビートも伴い盛り上がってきた。

 その次が我々の演奏で、打ち合わせ前の時点で「エリーゼのために」をトリで流すことを嘱望されており、やるっきゃないなあという気持ちでライブに臨みます。ギャルの人がルーズソックスとスピーカーを接続して人間楽器になっていた。十分間、各人がさんざん狂ったチャイム音を鳴らした後、自分がエリーゼを流して最後にチャイムを鳴らし終了。会場の皆が楽しめたので良かったです。

それから谷浦朋文さんのサーキットベンディングされた電子ギターやビートボックスの演奏を聞く。壊れそうで壊れない少し壊れている、いやだいぶ壊れた電子楽器の音が会場に響き渡ります。そして大量に並べられたゲームボーイの群が発光し、ノイズを奏でる光景は圧巻でした。

この後ギャルの人と喋ったんですが、ギャル電というユニットをやっており、その所属レーベルがluteというところでなんかロゴ見たことあるなと思ったら、三ヶ月前に曲めっちゃいいとツイートしていた韓国のヒップホップレーベル・Hi-Lite Recordsと業務提携した企業だった。Twitterもフォロワー5000人近くおり、かなり有名な人だったっぽい。

twitter.com

そして最後はKaseoさんのパフォーマンスで、選考落ちたヤマハシンセサイザー任天堂ファミコン、そしてピカチュウが餌食になります。特に笑えたのはファミコンエレキギターに見立てて「ヨッシーのたまご」のカセットが挿されたファミコンで、メチャクチャな画面と音が流れるので最高でした。ピカルミンの大合奏は狂気の渦であり、バチバチ鳴る個体もいて見ごたえがありました。ライブ終了後、二体だけ販売があり、買える値段だったので手に入れたかったのですが、他の来場者に先に貰われていきました。

システムをバグらせること

思い返せば小学生の頃から、ゲームをバグらせて遊んでいた。特にお気に入りはポケットモンスター赤版で、2ちゃんねるの裏技スレまとめWikiに自分の調査報告が載っていたこともある。スーパー正男なんかでも遊んだが、中学生の時には改造マリオを制作し、ニコニコ動画にプレイ動画をアップした。大学生になってからは淫夢の音MADとか作って遊んだりしていたこともある。

思うに自分は一からものを作り上げるのはそれほど得意ではなく、元々はそれ自体完成されたものの穴を突いて改変を加えるのが好きらしい。真っ白な画用紙に絵を描けと言われてもなかなか描き出せないが、机の木の文様を見ていると描きたい意欲が湧いてくるようなものだ。電子工作の設計図の代わりに、どこまで分解しても怒られないメカのおもちゃがあったら。あるいは、プログラミングの教科書の代わりに、達人プログラマーの作ったプログラムのコードをいじる機会があったら、と今になって思う。

サーキットベンディングは電子工作のよい教材で、ここから電子楽器の構造や電子回路の仕組みを知るきっかけになると思う。今回はあくまで回路の表面をいじっただけなので、実際にどのくらい知識があればどこまで可能なのか私にはわからないが、今日のライブを見て、システムをバグらせハックするだけでも十分面白いし見世物になるのだなあと感じた。DJもこれに近いものがあるし、色々な要素を取り入れて面白いものを作っていきたい。

かくして自分もサーキットベンディングのイノベーターとなったので、自分も何か作ってみたいという人は私silloiまでお声かけください。サーキットベンディング、京都でもぜひやりましょう。

カプセルサウナは最高です

今日初めて浜松でカプセルホテルに泊まったら最高という気分になりました。

www.hotespa.net浜松には24時間営業している温泉がないらしく、ネカフェやカラオケという人権(入浴権、食事権、個室で一人で寝る権利のことを指す)のない施設で寝るしかないと思っていたのだが、カプセルサウナという看板を見て立ち止まった(浜松にはサーキットベンディングのワークショップで来ているのですがそのことは明日書きます)。キャンペーン価格4320円、なんでも今週できたばかりのカプセルホテルらしく、これまで温泉には幾度となく泊まったがカプセルという見なし個室を利用してこなかった自分も、まあ千円ちょっと高くなるだけやしと思い、予約ののちチェックインした。ちなみにその直前はサイゼリヤでミラノ風ドリアと赤ワインのデカンタ250mLを注文していた。そちらはしめて499円だった。

温泉・サウナのよいところ

まず筆者は学生であり、出先で一晩過ごすのも体力にモノを言わせて金をケチりがちということを忘れないでいただきたい。

  • 風呂に入れる

これはデカい。ネカフェでは気持ち程度のシャワーがあるだけで、それも時間制限付きだ。カラオケに至ってはそんな気の利いたものはない。適温の湯を浴びたり浸かったりできないと、睡眠にも差支えが生じる。結果、ただでさえ眠りにくい環境で、十分に寝付けないまま朝を迎えることになる。これは最悪である。

対して温泉やサウナはむしろ風呂が主体なので、思う存分入浴できる。そうなればしめたもので、あとはリラックスルームなり何なり、広いスペースとブランケットがあれば眠れる。マンガ喫茶同様にコミックスがたくさん置かれているところもある。時間制限がなければ、ホテルと同様かそれ以上に長く眠れるのも魅力だ。

  • 水が飲める

水分を無限に補給できるのはファミレスに等しい美点である。ネカフェにはドリンクバーがついてくるが、風呂に入ると喉が渇くのでそれどころではない。一応その他の飲料も自販機で買える。

  • 荷物を仕舞える

ロッカーはそれなりに空間があるので、数泊程度の荷物ならなんとか収まる

  • 広い

個室ではないということは、広い共有スペースを利用できるということである。ネカフェやカラオケの狭苦しいスペースに閉じ込められるよりずっとマシだ。

  • 許容範囲内で安い

価格帯は深夜料金を含めてだいたい2000円台である。カラオケなどに比べると少し高い気もするが、朝5時とか6時に追い出されてカフェ等で時間を潰さなければならなくことを考えれば、それほど悪い値段ではない。

カプセルサウナのよいところ

24時間サウナは最高と述べたが、カプセルサウナはさらによい。カプセルサウナだと何がよいか。

  • コンセントが利用できる

ここにサウナの問題点はほとんど解消された。日本のサウナは本当にケチくさくて、我々利用者に盗電はさせんとでも言わんばかりに利用可能なコンセントを排除している。先日泊まった温泉では「使用禁止」と書かれたガムテープが無残にも貫通されていたし、別の温泉では朝起きたらモバイルバッテリーごと店員に回収されていた。韓国のチムジルバンには充電ケースが無料で設置されているのに、日本ではここでも優良ボックスで金を毟り取ろうという算段である。対してカプセルホテルには当然コンセントが備え付けてある。利用客がパソコン等の危機を利用するのは、利用者層からして自明だからだ。これまでのように朝サウナを退出して、カフェのコンセントで充電する必要がなくなるのである。

  • ちゃんとしたベッドで眠れる

サウナでも眠れることには眠れるが、上に掛けるブランケットはあっても下に敷くシーツはなく、普通はビニール皮のマットレスで横になって眠ることになる。カプセルホテルにはちゃんとした個室にベッドがあり、特段寝心地がよいわけではないが布団の上に清潔なシーツが敷いてあり、ちゃんと寝るべき場所で寝ているという感じがする。

  • 浴場がデカい

これはサウナというよりビジネスホテルに対してなのであるが、個室の浴室がない代わりに浴場がデカい。つまり入浴の環境に関してはビジネスホテルよりずっと優れているということである。旅の恥は掻き捨てだと思い、私も旅先では平気で浴場に入ることにしているが、どうせ風呂に入るなら施設のちゃんとした風呂に入る方がよい。

  • 朝食が利用できる

今回はなんと朝食もついてきた。サウナでも食堂があるにはあるが、たいてい一品で結構高かったりする。ホテルの朝食はバイキングなので、食べられるだけ食べられて便利。

例として施設内の写真を挙げよう。

f:id:silloi:20180617002645j:plain

いい感じの看板

f:id:silloi:20180617002714j:plain

共用の休憩室。後ろのマッサージチェアは有料だった

f:id:silloi:20180617002655j:plain

無料でカップ麺が食べられる

f:id:silloi:20180617002718j:plain

コーヒーも無料。自販機は有料だが特段高いわけでもない

未来をやっている

ここ一ヶ月くらい未来になってきています。

  • Oculus Go

5月7日にオフィスで遊んでいるのを見て、その日のうちに注文したら11日には届いていました。

会う人会う人に着用させて遊んでいた。初体験の人の反応が面白い。

(人に着用させてる動画はInstagramのストーリーズの方に流してしまったのでネット上に記録が残っていない。あと肖像権の問題とか)

これが手に入るまでの間にGOROmanさんの新書読んだりして勉強していました。俺がアーリーアダプターや。

アプリというかソフトはジェットコースターすげーとか Oculus Rooms 英会話話されててすげーくらいしか思えていないので面白いのあったら教えてください。

  • ZOZO SUIT

もういつ注文したのか忘れたけど、話題になってた時に注文したので割と早い方だったと思う。

体型を測るとそのサイズに合ったTシャツとジーンズをサジェストされたので注文してみた。

届いたので着用したら特にジーンズの穿き心地が最高に良かった。ジーンズ自体はあんまり好きじゃないんだけどこれはずっと穿いていたい感じ。

  • 両方着ける

木屋町でDJをやった

ちゃんとしたイベントで初めてDJをやりました。名義はSil5(シロ)です。

smtppp.club

場所は木屋町cafe la siestaです。今月リニューアルオープンしてた。

当日は実習があり午後七時すぎに当地を出たが、八時前に到着したので予定通り一番目に回すことになった。シロイなので白衣(はくい)を着て回したら案の定暑かった。

序盤はJ-ROCKからK-HIPHOP、みんなおなじみ電波曲といい感じに回して、ラブサマちゃん「あなたは煙草 私はシャボン」の激エモMash upをキメる。中盤はピコピコするやつとかドンドン鳴るやつとかを流していて、きくお「カラカラカラのカラ」が流れたところでムードが異様になってくる。後半はほぼボカロで楽しい感じにやっていた。

rekordboxのsync機能がいまだにうまく扱えなくて、練習ではできていたキーの変更が当日はうまくいかず時間を食ってしまった。TEMPOスライダーいじって音程変えるやつもキー固定されててテンポしか変わらなかった。とはいえ致命的な繋ぎミスとかもなくちゃんと回せたのでよかった。偉い。

操作するのに必死で会場の雰囲気を見る余裕がなかったが(本当はあったのだろうけど、変な空気になっていないか知るのが怖くて見ようとしてなかったのかもしれない)、終わった後sanographixさんとMisaki Kamakuraさんにめっちゃ良かったと言われて承認になった。次からは会場を盛り上げることにも目を向けていきたい。光る棒とかあるとよさそう。

写真をいっぱい撮ってもらえた。下のは光る猫耳ヘッドフォンをつけておちゃらけている図です。

f:id:silloi:20180513230843j:plain

(2018/5/14加筆)セトリです。

《HI-brid #1》

日 x 韓、アコースティック x エレクトロ、生声 x ボカロ等のハイブリッドを意識しています

懐かしのアジカン。一人目なのでキック音から始めようと思った

サイダーの発泡音を使って話題になった曲。サビがかっこいい

  • love / DEAN [KR/R&B]

最初に聞いた時、イントロの低音で衝撃を受けた

loveつながり。Aメロが割れたリンゴに酷似しているが誰も指摘していない

  • Marmaid Girl / Cream puff [JP/Electro]

定番曲だったかもしれない。beatmaniaは実は一度もプレイしたことがない

素直な気持ちできしめん

  • hp / ナカノは4番 [JP/Vocalo]

ナカノは4番はメチャクチャにエモい打ち込み曲を作るので好き

  • あなたは煙草 私はシャボン / ラブリーサマーちゃん [JP/Accoustic]

先の曲と合わせることでエモさが倍増する

  • 인계시뮬레이커 / SIN*SKI [KR/Vocalo]

「人界シミュラークル」。SIN*SKIは以前交流があり、後に活動停止した韓国の女性ボカロP

  • GOOD BOY / GD X TAEYANG [KR/HipHop]

G-DRAGONとかBIGBANG最初小バカにしてたけど曲聞いたらクソかっこいいんだよな

  • Eureka / Zico feat. Zion T [KR/HipHop]

Zicoもかっこよくて好き。歌詞ちょっと日本語だと歌えないですね内容的に

  • 柴又 / チキチキボーンチキチキボーン [JP/Funkot]

Funkotっぽい曲だけど今回はイントロの踏切音だけ使った

↑ x ころんば3曲のRemix。鬱成分がエモさに昇華されていて良い

  • カラカラカラのカラ / きくお [JP/Vocalo]

 ××××曲。ニコ超のライブで聴いたらすごかったので採用

  • 사후작용론 / SIN*SKI [KR/Vocalo]

「事後作用論」。この曲についてはサークラ会誌5.5号で少し言及してある

  • えれくとりっく・えんじぇぅ【アレンジカバー】 / ギガ [JP/Vocalo]

ギガPによるえれくとりっく・えんじぇぅのハウステクノ?Remix。ブリッジほんと好き

  • 彗星ハネムーン TEKINA Remix / DJ'TEKINA [JP/Vocalo]

超ボカニコのテーマ曲で良かったので締めの一曲にした