【360度カメラで振り返る】ふっこう割で北海道に行き、景色と食べ物を満喫してきた【Insta360 ONE X編】

あらすじ

KMC部員でアルバイト先も同じであるid:Pasta-K君とid:nonylene君、くわえて二日目から六日目まではKMCのOBであるtakemaruさんとともに、11月1日から7日までの一週間、各地のホテルを転々としながら北海道を旅行しました。その間、前月に発売されたばかりのInsta360 ONE Xで北海道の風景を撮影してきたので、作例として紹介したいと思います。

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Insta360 ONE Xについて

Insta360は中国・深圳のShenzhen Arashi Vision Co., Ltdが開発・輸出している360度カメラのブランドで、近年注文を集めている深圳の目玉商品の一つです。www.insta360.com

Insta360 ONE Xは先日10月26日に発売された新製品で、Insta360 ONEの上位機種にあたります。最初ヨドバシ.comで予約していたのですが出発までに届かないとわかり、予約をキャンセルしてAmazonで購入しました。本当は公式の自撮り棒みたいなのもあると良かったんですが、こちらは11月下旬発売とのことです。

使用感

使用感ですが、製品はもとよりアプリやメディア自体日本に上陸してから日が浅いということがあり、まずアプリの日本語に不自然な翻訳が多く面食らいました。単に冗長な言葉が付いているものもあれば元の表現が全くわからないものもあり、最初は試行錯誤しながら操作を覚えるという感じでした。ひょっとしたら英語設定の方がわかりやすいかもしれません。

そして製品の方ですが、各所のレビューで指摘されているとおり最初はWi-Fi接続ができません。日本で認められていないチャネルを第一に送信チャネルに指定してしまい、日本のスマートフォンだとその回線を拾いにくいのでWi-Fiのリストに表示されないということらしいです。山の中など、Wi-Fi回線が飛んでいない場所に行けば接続されるという報告例がありました。で、私も最初無線を拾わず、そのうえ有線だとコネクタの接触が悪くて、接続しての使用はほとんど望むべくもないなあと思っていたのですが、洞爺湖近くの山の頂上でWi-Fiを拾うことに気づき、安定して繋がることがわかりました。そのうえ山を降りてもWi-Fiをちゃんと認識することが後に分かり、以後は無線で通信ができています。

写真については、思いのほか鮮明に取れます。特に光量が多い場所だとコントラストのはっきりした非常に綺麗な画になります。しかし暗い場所はやはりブレに弱いらしく、夜の屋外で手持ちで撮影すると大抵ブレました。このような場合には三脚等で固定する必要がありそうで、実際そうして撮影しました。

そして撮った写真は、アプリを使ってアウトプットします。出力方法には回転ビュー、360度写真、スクリーンショットの三種類があり、一つ目は動画、二つ目はパノラマ写真ですが、最後のスクリーンショットが切り出し方を指定できて一番扱いやすいと思います。画像のサイズはかなり大きいものになります。

あと動画についてなんですが、撮影した動画を編集するには一度スマートフォンに取り込む必要があります。しかし手持ちのスマートフォンはすでに容量がいっぱいで動画をまともにダウンロードできないので、今回は動画については割愛させていただきます。

作例

さて、作例として撮った写真を見て行きましょう。

まずは関西空港第二ターミナルで保安検査を通過して搭乗を待っているときに撮った写真です。

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 これは飛行機に乗り込むときに撮った飛行場と僕たちです。

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夜の狸小路を歩いています。

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夜のすすきので、比較的ブレずに撮れた写真です。

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二日目、さっぽろ時計台の前で他の観光客と同様に撮ったものです。

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そのあとスープカレーを食べているときの光景です。窓際で明るかったのでよく撮れていますね。

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北海道旧庁舎・赤れんが庁舎の前です。空は快晴で明るかったのですが、下のビルが白飛びしているようにも見えますね。

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三日目、朝ドラ『マッサン』で知られる余市醸造所です。

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定山渓の公園から湧き立つ温泉の滝の写真です。暗くてもちゃんと固定すれば光があるとこんな綺麗に撮れるので、夜景もちゃんと撮ればいい画になるんじゃないかと思います。

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四日目、洞爺湖の観光台で記念写真を撮る様子を撮った写真です。

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この日チェックインしたホテルの窓から撮った写真で、目下の洞爺湖が面白い画として撮れていますね。

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洞爺湖の近くにある西山火口散策路で撮った写真です。

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別の場所で撮った写真ですが、切り出し方を変えるとこのようにもなりますね。

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室蘭の地球峠で撮った時のものです。空が曇っているのと、あたりも白いので全体的にパッとしない風景ですが、色味はそれなりに表現できていると思います。

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六日目、ホテルをチェックアウトするときに撮ったロビーの写真で、パノラマにするとこのような画になります。天井の格子柄が面白い形になっていますね。

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こちらはホテルの前庭で撮った写真です。上にホテルが、下に洞爺湖の中島が見えます。

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別の場所で洞爺湖を撮った写真です。このように普通のカメラで撮ったように切り出せることもあります。

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こちらは支笏湖。湖面が一面に写し出せるのは360度カメラのよいところですね。

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七日目、NORTH ISLANDで撮った写真です。公式の自撮り棒だと完全にカメラが消えるんですが、手持ちだと消え切らずにまっくろくろすけみたいなのが残ります。

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そして札幌ラーメンを食べている光景です。最後の最後でうまく両面が接合されていない写真なんですが、まあそういうこともありますね。

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こんな感じで、ちゃんと扱えるようになるとかなり面白いカメラです。ほんとは動画も編集できるともっと面白いんですが、それはまた日を改めて。

【ツイートで振り返る】ふっこう割で北海道に行き、景色と食べ物を満喫してきた【支笏湖〜ふたたび札幌編】

あらすじ

KMC部員でアルバイト先も同じであるid:Pasta-K君とid:nonylene君、くわえて二日目から六日目まではKMCのOBであるtakemaruさんとともに、11月1日から7日までの一週間、各地のホテルを転々としながら北海道を旅行しました。洞爺湖を満喫した我々は、支笏湖に寄り道したのち札幌に戻り、北海道最後の夜を過ごします。そして新千歳空港では思わぬ出会いが。

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六日目

昨日のエントリでも強調しましたが、この洞爺湖のホテルはとても良い施設でした。チェックアウトの際にロビーや前庭の写真を撮ったので見ていただきたい。

ホテルを出た我々のレンタカーは洞爺湖を通り過ぎ、昨日も通った伊達市を越えて支笏湖の周りを走ります。一部、山沿いの道路にある落石防止のデカいバス停の屋根みたいな設備があったのですが、これは覆道といってトンネルの仲間らしいです。

支笏湖の風景はツイートには載せていなかったのですが良い風景がけっこうあったので面倒くさがらずに何枚か貼ります。

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takemaruさんがこの辺りに有名な秘湯があると言うので、有名な秘湯の定義について議論しながら走っていると丸駒温泉というところに着きました。

なんでも日本秘湯を守る会に加盟している温泉らしいです。

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小さい温泉にも関わらず二種類か三種類のお湯が出ていて、そのうち一つは岩を隔ててすぐ支笏湖という、ほとんど自然そのままみたいな温泉で雰囲気がありました。

京都の友人からガラナという北海道ご当地飲料を買って帰ってきて欲しいと言われており、ピルクルみたいなやつ以外にもあるんかいなと思っていると自販機に売っていたので買いました。コーラよりも風味があって美味しいと思いました。

運転をid:nonylene君に任せたままで助手席に乗っていると窓から色々見えて面白いです。

そうして札幌に帰るとトヨタレンタカーで車を返し、歩いたその先にある白くて大きなビルにあるホテルにチェックインします。

部屋に入るとまず小さなスペースがあり、その先にベッドが3台ある面白い形で小ぎれいな空間が広がりました。

そこに荷物を置いてから、4人でふたたび街に繰り出します。時刻はまだ15時、この時間から空いているジンギスカンとホルモンのお店にまず向かいました。

ジンギスカンを食べながら昼からビールが飲めて最高の気分になり、Swarmでおすすめされていたマルチョウがとても美味しい。

とはいえお腹はほどほどにして、すぐ上の階にある二軒目のお店に移ります。

外はもう暗くなっていて、夜の札幌を見下ろすことができました。

いい感じに盛り上がっているインターネットの写真です。

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takemaruさんとはここで別れ、2人は屋台で焼いてる牡蠣を食べると言うので牡蠣そんな好きじゃない僕は冷える指をポケットに入れて待っていました。id:Pasta-K君にカメラを構えられたので反応したら治安が悪いGIF動画になってSlackに投下されていました。

それから3人は再びビアバーNORTH ISLANDに来ました。

風情のある名前のビールを頼んだ気がしますが覚えていません。

そして自分は実は食べていなかったラーメンを食べに黄色い看板のお店に入りました。

僕は辛味噌ラーメンを食べたのですが辛くて美味しかったです。

味噌ラーメンを頼んだ2人も美味しいと言っていました。

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最後に札幌名物締めパフェを食べるために元祖であるらしいところの佐藤というお店にしばらく並んで入店しました。

別腹のない僕はもうお腹いっぱいだったのでソフトクリームだけ頼んだのですがこれだけでも十分美味しかったです。2人もそれぞれ異なるパフェを両隣で味わっていました。

この日の晩はいよいよ冷え込んでいて、寒い寒いと言いながらホテルに向かっているとテレビ塔の時刻表示が00:00になって電灯が消えるのを見届けました。

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ホテルに戻ったら併設のスパの営業時間も普通に過ぎていて、基本ベッドの上に倒れていたのですが、このとき歓迎会をしていたアルバイト先の人々もホテルでメチャクチャになっている様子がSlackで流れてきて、我々も部屋の窓辺で同様の写真を撮りました。

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このあと2人は足の写真などを撮って楽しんでいたようですが、僕はサッポロ黒ラベルを飲むことなくベッドに入ったまま気絶しました。

最終日

朝眩しくて目が覚めると、左側には昇ってきた朝日、前方には昨日見たテレビ塔が時刻を知らせ、とにかく良い景色に囲まれていたことに気づきました。

このホテルも朝食、というかそれに至るまでの施設が良くて、札幌最後の優雅な朝を過ごします。

どう施設が良いのかというとこういう感じです、スパに入ったあと休憩所を見に行くとホテルの人が待機していてサービス受けられるといった感じで至れり尽くせりでした。

そうしてホテルを出てドトールで待機していたid:Pasta-K君と落ち合い、札幌駅に向かっているとなんと京都木屋町の駐車場にあるだし道楽の自販機が置いてありました。

そうこうしているうちに札幌駅に着きます。

快速エアポートに乗り新千歳空港に来ました。

そこで4階に上ると雪ミクコーナーがあって大きなミクのハリボテや等身大ミクのフィギュアに会いました。様々な記念の品やイラストの展示のほか、いい感じのグッズがたくさん売っており一人で大盛り上がりしました。

その隣の360°シアターでちょうど雪ミクの回を上映するところで、客は自分一人しかいなかったのですが、その分全方位の映像と音楽を楽しめて思いのほか良い体験をしました。

それからフードコートに移動してしばらくビールを飲んでいたのですが、そろそろお土産買って荷物預けないとと思って2人と解散し、搭乗券と荷物シールを発行してからお土産や頼まれていた品などを買い込んで荷物を預けようとすると荷物シールを落としており少し焦りましたが、なんとか15分前までに保安検査を通過することができました。

あとは飛行機に乗っていたら関西に着きます。機内では最初一つ目のエントリを書いていましたが途中で眠くなり諦めていました。予定よりも早く神戸空港に着きました。

神戸空港からはポートライナーで本州に戻るのですが接続先は魚崎かと思っていたら三宮でした。

そしたら二時間かけて京都に帰るよりこのまま神戸の実家に泊まった方が良いのではという気持ちになってきて三宮の夜景を眺めていました。

決め切らないので関西ではおなじみの都そばを立ち食いしながら、やっぱり疲れたし神戸に留まることに決めたのでした。

ふりかえり

だいたい書き尽くしてしまいましたが、とにかく北海道はふっこう割の適用で宿泊費に対するサービスの質がチートになり最高の体験ができました。一週間と長い滞在になりましたが、泊まるホテルが日ごとに良くなっているように感じられたのも幸運でした。2年前に一人で来たときとは異なりレンタカーという移動手段もあったので、洞爺湖支笏湖などにまで足を伸ばせたのも嬉しかったです。一人では到底これだけの場所や施設を回れなかったと思うので、一緒に旅行した3人と情報を提供してくれた人々には感謝です。

というわけで計7日間のツイート振り返りは終了なのですが、Insta360で撮った写真を実はまだほとんど上げていないので、明日はそれらを通して北海道の景色をぐるっと見返してみたいと思います。

【ツイートで振り返る】ふっこう割で北海道に行き、景色と食べ物を満喫してきた【洞爺湖編】

あらすじ

KMC部員でアルバイト先も同じであるid:Pasta-K君とid:nonylene君、くわえて二日目から六日目まではKMCのOBであるtakemaruさんとともに、11月1日から7日までの一週間、各地のホテルを転々としながら北海道を旅行しました。三日目の晩を定山渓で過ごした我々は、翌朝ふたたび札幌に戻りレンタカーを手に入れ、洞爺湖へと向かいました。

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四日目

定山渓での寝起きは朝食のバイキングと朝風呂の大浴場にありつき、ホテルをチェックアウトしてバスで札幌に戻ります。豊平川にかかる橋の上に眼力のある河童の像がいました。

先にホテルを出たid:Pasta-K君がミッキーマウスの映画を見ている間、僕は岩内から送り返された黄色い長財布を取り戻しに札幌駅のバスターミナルに戻り受付に事の次第を話します。しかし財布はここではなく大通りのバスターミナルに届けられているとのこと。

そこで大通りまで歩いて南下する途中、色々な意味で有名な観光名所である時計台に至りました。

外から写真だけ撮ったあと、目的地に向かっていたら大きな看板がありすぐにわかりました。

そこで黄色の長財布と対面を果たします。北海道は人柄がよくて、中の一万円札の枚数を数えましたが一枚も減っていなくて安心しました。

ついでにテレビ塔に寄ったらイクラの良いアイマスクが売っていたので買いました。

ここから我々はトヨタレンタカーで車を借り、洞爺湖を目指して走ります。まずはid:nonylene君が運転して札幌市内を脱出、一時間ほど走ったら冬になると凍結することで有名な中山峠に至ります。あげいもが名物であるほか、売店で面白グッズが売っていて、ガチャガチャを回すと「あばしり」と書かれたポーチをゲットできました。

そこからは自分が運転を交替して山道を下りていきます。するとだんだん洞爺湖が見えてきて、目的地のホテル少し手前の展望台で車を停めました。

売店の後ろに見晴らしの良い展望台があって、そこから洞爺湖を一望できました。一望といっても、とても広いのと中島があるのとで全部は見ることができません。

それからホテルにすぐ到着し、部屋に入ると突き当たりの板の間の窓から洞爺湖が見えています。

夕食まで時間があったので先に温泉に浸かりました。パノラマとまではいきませんでしたが洞爺湖の風景が見えて、洞窟温泉という変わった浴場もあり面白かったです。バキュームみたいな音がする露天風呂に浸かっていたら、この場所は自分の特等席なのだと笑いかけてくるおじいさんと若干会話し、道民の気さくな人柄を感じました。

そのあと部屋で待っていると夕食が膳で次々と運ばれてきます。

品数が多い上に内容も豪華で、四人ともはしゃぎながら料理を眺めました。

お腹いっぱいになってもお酒は飲めるということで、外に出てホテルのすぐ前にあるセコマことセイコーマートに行きました。驚いたのは4Lのペットボトル、それも20度の焼酎が棚にずらっと並んでいることで、他の地域では見たことがなかったので道民こんなに飲むのかと思いました。

部屋ではid:Pasta-K君がCanoniNSPiCという手のひらサイズのおもしろプリンターで写真を出力していて、昨日インタビューを受ける僕を撮った写真などが印刷されました。MacからBluetoothで送るとすぐに印刷してくれるので、僕も一枚Insta360 ONE Xで撮った写真を現像させてもらいました。このホテルではゲームセンターが22時で閉まってしまい、エアーホッケー対決が果たされなかったので決着は次のホテルへ持ち越しとなりました。

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五日目

この日は洞爺湖を眺めながら朝食を食べてたら朝風呂に浸かる時間が意外となくて、チェックアウトしたら洞爺湖の湖畔で涼むことでその代わりとしました。湖岸の歩道に足湯があって、ポスト構造主義っぽい解説が付されており面白いと思いました。

湖の周りには遊覧船やボートなどを貸し出す小屋がいくつもありましたが、たいてい十月いっぱいで終わってしまったらしく寂れた印象を受けました。

今日はどこへ行こうかなどと話しながら有珠山の方に向かい車を降りると、噴火の影響で地形が変化して沼ができたり地面が割れたりした迫力のある風景が目の前に広がりました。

山を登りだだっ広い噴火口を見てから、坂を下りて元は消防署だった火山資料展示室を見ました。

写真コーナーっぽいところでは被害の状況を伝える写真にポエムみたいな文章が添えられておりid:Pasta-K君も面白がっていました。

そこから運転手が僕に変わると車は室蘭へと向かいますが、その途中で地球岬という観光名所に寄りました。

ここも、その前の中山峠や展望台もそうだったのですが中国人のバスツアー客がとても多くて、あたりでは中国語が飛び交っていて楽しそうでした。売店では毒まんじゅうが売っていることがアピールされており気になりましたが死にたくなかったので買って食べませんでした。

すでにお昼を過ぎて皆のお腹も減っていたので、回る寿司を食べることにして東室蘭のチェーン回転寿司店に行きました。僕はとろサーモンやニシンの握りを食べ、他の三人は最後にあら汁を頼んでいたのですが大きな椀に入った豪華な汁物が来てお腹がいっぱいになったようでした。

そして我々の車は次のホテルに到着したわけですが、僕は車に携帯を忘れたと思って離れた駐車場に一度戻り、そのあとホテルの豪華なロビーに入るも三人は先にチェックインしてしまって姿が見えず、結局見つからなかった自分の携帯は彼らとともに荷物として自分のリュックサックに入っているので連絡手段もなく、受付で部屋を確認しようにも申込者が誰かもわからなければ名前もわからないというわけで、親切なクロークさんを前に僕はへたり込んでしまいました。しばらくするとエレベーターから明らかに風呂行く格好の三人が降りてきて、やっと部屋に入れると思ったらこれからプールへ泳ぎに行くというので、水着がわりのスポーツウェアを取りに戻ってすぐ屋内プールへと向かいました。

プールの施設としては小規模ながら波のあるプールや流れるプール、ウォータースライダーまであり、童心に帰った我々はシャチの浮き具に乗ったりビーチボールを飛ばしあったりしながら程よい運動をしたのち、今度は本物のパノラマ温泉に浸かり洞爺湖の広々とした光景を眺めながら気持ちの良い風を浴びました。この温泉は本当に今回の旅行イチ良くて、撮った写真は残念ながらないため公式サイトの紹介ページへのリンクを貼っておきます。

www.toyasunpalace.co.jp

で、これだけでも最高なのに夕食のバイキングがこれまでの夕食に輪をかけて豪華で、僕は本当にびっくりしてしまいました。ビールだけではなくワインも飲んだのでこの晩はだいぶ酔いました。

あとレビューによると特にスイーツがパティシエの作るものでとても美味とのことで、僕には別腹みたいな概念がないため少ししか食べられなかったのですが、それだけでも確かに満足できる品でした。

二時間すっかり食事をして会場を出ると、タヒチのダンサーたちがショーをしていたけど人が多すぎてよく見えませんでした。いつもやっているのかと思ったら9月から12月までの期間限定らしく、ちゃんと見る準備すれば良かったなと思いました。

そのあとはゲームセンターで二人は念願のエアホッケーを果たし(どっちが勝ったか忘れた)、 僕とid:nonylene君は久々に太鼓の達人をやるも調子に乗って《もりのくまさん》裏をやったら普通にクリア達成できなくて1曲で400円が消えました。

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部屋に戻ってからはカードを挿すと遊べるタイプのスーパーファミコンで遊んでいました。このカードは他のVODサービスと一緒になっておりチャンネルを変えるたびにAVのシーンが流れて困りました。スーパーファミコンマリオカートで二人ずつ対戦し普通に白熱しました、id:Pasta-K君がスーパーマリオブラザーズを手慣れた調子で8面まで進めている様子には驚きました。四人でさんざんゲームしたあと寝ました。

普通に1日でエントリ書き終わらず30分超過したんですが、明日は洞爺湖を脱出して支笏湖を通過したあと札幌で最後の夜を過ごす話を書きます。

【ツイートで振り返る】ふっこう割で北海道に行き、景色と食べ物を満喫してきた【札幌〜定山渓編】

あらすじ

KMC部員でアルバイト先も同じであるid:Pasta-K君とid:nonylene君、くわえて二日目から六日目まではKMCのOBであるtakemaruさんとともに、11月1日から7日までの一週間、各地のホテルを転々としながら北海道を旅行しました。一日目から二日目にかけては札幌に宿泊し、三日目は余市へ寄り道したあと定山渓に泊まりました。

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前日譚

KMCのSlackで突如生じたビール飲酒イベントで、id:Pasta-K君とid:nonylene君と一緒に北海道に行く予定だった@noname774さんが行けなくなり航空券が余っているという話を聞いていると、その話題が突然自分に降ってきて航空券を引き受ける運びとなりました。他の三人がふっこう割のクーポンでホテルの部屋を人数分押さえている様子を見ていると現実味が湧いてきて、自分も帰りの航空券を予約したことで一週間の旅行の予定が確定しました。

旅行に先立ち、せっかくだから10月24日に発売されたばかりの360°カメラ・Insta ONE Xを買って持っていきたいと思い、発売前日の夜にヨドバシ.comで5万円出して予約しました。しかし発売日を過ぎても在庫確認中で出発の三日前になっても発送されないため、予約をキャンセルしてAmazonで同じ商品を五万円出して注文しました。こちらはちゃんと前日朝に来て、とりあえず撮った写真を出力するところまではいけました。同日に頼んでいたUSB-C用のハブはしれっと発送が遅れたうえ、出発までに間に合わなかった。

あと今回の旅行はKMCで毎年企画されているコーディング合宿という扱いになっているらしいです。

kmc-devcamp2016.hatenablog.com

一日目

家でいろいろ作業していたら意外と時間が差し迫ってきて、最寄駅から関西空港まで電車に乗っていると出発一時間前くらいにターミナルに着きました。そこで同じ頃に着くと言っていたid:Pasta-K君がすでにチェックインを済ませて待っていました。保安検査に入ろうとすると、さっき持ち込み7kg以下に減らしたと言っていたid:Pasta-K君の荷物の重量が突然増えて8kg台になっており、カウンターで預ける羽目になっていました。

保安検査を通過すると意外と良いタイミングで搭乗が始まり、飛行場を歩いてピーチに乗り込みました。さっそくInsta360 ONE Xで写真を撮ったらいい感じの光景になりました。

飛行機に乗って寝ていたら新千歳に着きました。

神戸から先に到着していたid:nonylene君と落ち合い、三人で札幌へ向かいます。二人は交通ICカードを二人とも持っていましたが僕は持っていなかったので、北海道のKitakaをこの際買いました。沖縄を除く全国で使えるらしい。

電車に乗っている間、id:nonylene君がid:hokkai7goさんにSlackで札幌おいしいお店情報を訪ねてみたところgistが帰ってきて、食事の安泰が約束されました。そんなこんなで札幌駅に至ります。

そこから地下道を歩いてホテルのあるすすきのへと向かいます。地上に出ると、19時台だというのに外はすっかり暗くなっていました。夕食に先立ち、ドーミーインPREMIUM札幌にチェックインして荷物を置きます。

部屋は廊下の端っこの方にあって、最初ベッドが二つしかないと思ったら小さな空間にもう一つのベッドがあってびっくりしました。

そのあと街に出たらバニラの宣伝カーが停まっていました。最初バスのラッピングカーにかと思ったのですが、さすがにそんなことはなかった。

この晩はいきなりジンギスカンを食べるために、石鍋亭というお店に行きました。

ジンギスカンともつ鍋を注文しました。ジンギスカンはタレに浸けたものではなく焼いたものを自分でつける方式で、羊肉には臭みがなくあっさりしていて美味しかったです。

ドアにカンファレンスとかのステッカーがいっぱい貼っている店で、id:Pasta-K君がここ来たことあったかもしれへんと最初から言っていたのですが、次に来たもつ鍋に乗っているニラの塔を見て確信に変わったみたいでした。

店のおばちゃんがどこから来たのかとか色々喋りかけてくれたのですが、店内にその絵が掲げられているくらいには名物のおばちゃんだったみたいです。

そこから次にモルトヘッズというバーに行きました。自分はウイスキーボウモア12年を飲んだあと、id:Pasta-K君が飲んでいたナイアガラビールが一口飲んで美味しかったので同じものを注文するも品切れで、代わりにハニーアップルを頼みました。

そして程よくホテルに戻り、ドーミーインには必ずついている浴場へ駆けつけました。壺の湯が屋外にあり、涼しくて気持ちが良かったです。

そのあと部屋でid:nonylene君が持ってきたニンテンドースイッチで、ぷよぷよの対戦を午後3時までやっていました。id:nonylene君とはいい勝負で、id:Pasta-K君はフィーバーに持ち込むのが上手かった。

二日目

朝は9時前に三人ぞろぞろと起きました。ドーミーインは全国にビジネスホテルやカプセルホテルが展開されているのですが、このドーミーインPremium札幌の朝食バイキングはイクラの醤油漬けをはじめとする北海道の海の幸山の幸が供されるビジネスホテルとしては異例の豪華さで、少し前に北海道で地震があった際にホテルのキャンセルが相次いだ折にもツイートがバズって有名になったところです。実は僕はつい最近までイクラを食べなくて、少し前に仕方なく寿司のイクラ軍艦を食べたところいける気がしたばかりだったのですが、ここでイクラの醤油漬けを乗せた海鮮丼を食べたらイクラがすっかり好きになりました。

腕にいつも着けている数珠が見つからないのを心配しながら(このエントリは飛行機の中で書いているのですが今またやっぱり腕から消えていることに気づいた)ホテルをチェックアウトし、札幌の街を歩き始めました。すすきのを出るとすぐに千歳鶴の酒ミュージアムという施設が現れました。

めちゃくちゃ細かく書き込まれた醸造工程の記録や実際に醸造に使う湧き水、歴代総理大臣から送られている色紙などを眺めました。まだ二日目なのでお酒は買いませんでした。

東に出て二条市場を通過し、豊平川にたどり着いたあと、大通りの方に戻って条里制の起点の石碑を前に「原点!w」とか言ったりしました。

それからすぐ近くのさっぽろテレビ塔に移動しました。

他の観光客が撮っている地点で自分たちもテレビ塔を撮っていると、取材陣っぽい女性と目が合ってこれは来るなと思っているとインタビューを打診され、三人がそれぞれインタビューを受けました。

三人とも薄着だというので寒くないか、どんな気温が好ましいかといった質問を受けました。自分が一番薄着でしたが、明日からは暖かいらしいけれども今くらいの気温が続いてほしいみたいなことを言った気がします。これら三人のインタビューのうちどれかがHTBの「イチオシ!」という番組で放送されていそうですが誰も手元でテレビを見ることができなかったため確認できていません。情報求む。

そのあとid:hokkai7goさんおすすめのスープカレー店であるPicanteに行きました。

インドの宇宙論的なコンセプトの店で、三人ともデーヴァナーガリー薬膳みたいな名前のスープカレーを注文しました。スープカレーは朝食でも食べたんですがスパイシーな辛さがあって、2.5辛でもけっこう辛くて汗をかきました。金髪ショートの店員さんが可愛かったので次に札幌来た時また行きたい。

それからHTB本社で二人はonちゃんグッズや水曜どうでしょうのグッズを見ていましたが、僕はどちらもよく知りませんでした。

次に北海道庁旧庁舎・赤れんが庁舎で道北の物産展をやっているというので移動しました。

手前にある銀杏並木が綺麗な黄色に色づいていました。

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id:Pasta-K君が森の雫という樹液のボトルを買っていたらご当地ゆるキャラに絡まれていた様子が面白かったので動画を撮りました。

赤れんが庁舎では、北方領土は日本固有の領土アピールがすごくて国家イデオロギーをひしひしと感じることができました。 

北方領土エリカちゃんの動画も流されていて、北方領土グッズのくだりからは特に狂気を感じました。

 

それから地下通りに戻り、北海道に上陸したばかりのクリスピー・クリーム・ドーナツに並ぶ行列を眺めたあと、カフェで一服しました。コーヒーを頼むと白い恋人が付いてきました。

そこから地上に出てくると17時でもう暗くなっていました。

それからミルク村という面白い体験ができるスイーツ店に来ました。

どういう体験ができるかというと、130種類から選べるウィスキーやブランデーなどのお酒を特製ソフトクリームの上にかけ、口の中に広がる香りと甘みを味わうという貴族の遊びが楽しめます。意外にも一本18万とかするブランデーよりバタースコッチとかの方が美味しかったです。

店を出ると、外に到着していたtakemaruさんと合流しました。札幌駅方向へ向かい、四季花まるという当地の寿司店に行きました。今回行った店は寿司が回らない店でした。

海鮮を味わいながら根室の方から車を飛ばして来ている、やはりKMCのOBであるjf712さんの到着を待ち、OBおすすめ情報である味百仙というお店に来ました。

ここでは日本酒を飲みましたが、仙禽という栃木のお酒が個人的には美味しかったです。

壁にかかってる居酒屋にありがちなポエムが迫力のあるやつでした。

それから三次会と称してNORTH ISLANDというビアバーへと人々は向かいました。

移転してビルの上層になったらしく、夜のすすきのを見下ろしながらビールが飲めました。このとき自分はもう気力がなくてビールの味をあまり覚えていない。

その後さらに一同は次の店へと向かったそうですが、僕は早く風呂に浸かりたかったので昨日と同じホテルにチェックインしてお先に床に就きました。

三日目

朝はやっぱりバイキング。今日もイクラをたくさん載せました。

チェックアウト後、一同は札幌駅へ移動して余市に向かうバスに乗り込みました。車内ではOOHYOを聴いていました。

バスを降りて駅のコインロッカーに荷物を預けているときに、財布の一つがなくなっていることに気づきました。

余市ではニッカウヰスキー醸造所を見学したのですが、現金10万円が入った財布のことが気が気でなくて説明はあんまり読めていません。

www.nikka.com

バスの車内に置き忘れた可能性が高かったので、すぐにバスの到着地の営業所に連絡してあったとはいえ、発見の連絡があるまでは気が気でなかったです。最初見つからないと言われ、その後ちゃんと調べて見つかったと聞いたときはほっとしました。

ほっとしすぎてウィスキーを前に嬉しそうにしていますね。

あと醸造所出る前に売店で買ったニット帽が良くて、個人的にとても気に入っています。

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帰りは電車に乗りました。小樽を越えると二年前北海道に来たときに朝里あたりまで海を見に来たときのことを思い出していました。

真駒内を経て、次の宿泊地である定山渓に至りました。

ホテルにチェックインしてすぐに夕食のバイキングに向かいます。

定山渓には高校生の時にスキー学習で泊まりにきているのですが、そのとき泊まったホテルここだったのでは…という思いが、各地点の景色を見るごとに確信に変わっていきます。

温泉に浸かる前に、バスで来るとき綺麗だった定山渓の夜景を写真に収めてきました。

また手前には小さな公園があって、足湯が提供されていました。

温泉が湧き出て煙が出ている滝も見ました。

温泉に浸かった後、地下のゲームセンターでワニワニパニックをやったら僕がめっちゃ打つの速くて三人どころかその日一番になってしまい笑いました。

その後、僕はだらだら夜を過ごしたのですが、id:Pasta-K君はこの間にも写真を取り込んだりエントリを書いたりしておりすごい。

三日目まででこんなに長くなったので今回はここまで。四日目は定山渓を脱出し、洞爺湖へと向かいます。

京田辺から今出川まで歩いたら詩人・尹東柱と再会した

あらすじ

同志社のサークルがやっている、京田辺から今出川までの35kmを朝から晩まで歩くというイベントに参加しました。若者たちとたくさん話せてとても楽しかったです。目的地の同志社今出川キャンパスで韓国の詩人・尹東柱の詩碑と対面し、胸がいっぱいになりました。そのあとid:minemuracoffeeさんがやっていたCafe UGの卒業パーティーに参加して台湾料理を食べました。

イベントについて

同志社のお散歩サークル「ぽち」が毎年この時期に開催している、同志社京田辺キャンパスから今出川キャンパスまでの約35kmを、朝から晩まで歩いて最後にカレーを食べるというイベントに参加しました。そこの会員である知人から案内があり、若者と交流する良い機会だと思い申し込みました。

当日

僕以外にも界隈から3人ほど申し込みがあったはずですが、集合時刻は京田辺に8:50と非常に朝早かったため他には誰も起きることができず来てみれば自分一人でした。参加受付の時に班番号が振られ、自分が割り当てられた班には二人の会員がいたのですが、両者とも気さくに話を振ってくださり、スポーツウェアを着てきたため一見ガチ勢っぽく見えてしまう自分も難なく輪に溶け込むことができました。

開会の挨拶や体操ののち、京田辺キャンパスを出発します。前途は長いですが、指令という名目で参加者同士の交流を図る様々なアクティビティが提案されていて僕は感心しました。僕の班のリーダーは陽気な人だったので、それらの指令を順調にこなしつつ前へ前へと進んでいきました。その過程で、同志社生の生活実態を伺うことができたり、自分と共通の趣味が見つかったり、有益な食べ物情報が手に入ったりと、いろいろな学びと楽しみがありました。午前中の間は僕もおとなしく参加者たちの話を聞いていたのですが、この班のメンバーはどれも個性的でよくしゃべるので面白かったです。

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八幡市久御山町の間あたりにある流れ橋というところで一回目の休憩を取りました。お昼に食べたいものはと聞かれたので「肉」と書いたら写真を撮られました。その前後は木津川の河川敷をひたすら歩いていって、やがて久御山町のイオンでお昼休憩となりました。お昼ご飯に買ったオムハヤシが意外と美味しかったのと、リーダーがおごりとして振舞ってくれたオレンジのアイスバーが冷たくて心地よかったです。

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お昼からは班のメンバーチェンジがあって、また別の参加者と会話しながら歩くことになりました。そのうちの一人である一回生の彼とは、団地や街のつくりとかが好きということで会話が非常に弾み、巨椋池はこうだ向島ニュータウンはこうだ、竹田にはこういう土地があってなどといった話をしたら、相手もたいそう興味を持ってくれて熱心に聞いてくれたので、こちらも熱がこもって界隈の最悪な話などもしてしまいました。彼とは連絡先を交換しそこねたのですが後日またしゃべりたいですね。

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竹田を越えてからは午後からの班のリーダーの会員と色々しゃべりました。街中に入ると道が狭くなるので基本二列となり、必然的に隣の人とよく会話することになるのです。彼女は僕が参加するきっかけとなった案内の主である会員とよく通じているらしく、その周りで読書の機運が生じていた國分功一郎『中動態の世界』をはじめ、学問や大学生活の話を盛んに聞いてきました。それに応じて私もペラペラとこれまで勉強してきたものごとを語っていたのですが、それに対して彼女がすごい、すごいと首を振りつつ聞いてくれるので、喜びつつも自分が調子に乗ってあんまりしゃべりすぎないかと内心焦りました。参加者は同志社の学部生が多く、その中で京大のそれも修士ともなると一目置いて見られるわけですが、このようにして褒めそやされているとだんだんいい気になってくるわけで、こうして承認の過剰摂取状態から中毒状態に陥った人が若い後輩に悪行を働くのだなと思いつつ、自らを戒めるに至りました。僕はまだ理性のある人間で良かったです。

件の竹田を越えて、いよいよ京都も洛内に入ってきました。十条だかの河川敷の階段で休んだところから自由歩行となり、その際勘合貿易みたいに画像の片割れの相手を探すというアクティビティがあったのですが、左前方に座っている会員が自分と同じカズレーサーの写真を持っていたので秒で解決しました。そこからは河川敷をひたすら北上し、僕は鴨川右岸の団地群を見ながら一人で興奮していました。

そのあと五条公園で最後の休憩があり、僕は18時から始まっているCafe UGの卒業パーティーにどのタイミングで抜けていくかなどと考えながら歩いていたのですが、そこで一緒に歩きはじめた三回生の彼が、京都の歴史的な地理への関心が近いのもさることながら、僕自身にも大変興味を持ってくれて、自分が教えた屋台村に今度飲みに行きましょうと言うので参ってしまいました。やはり同志社の大学生ともなると興味関心が似通ってくるものですね。

そうこうしているうちに最後の御所構内を抜けて今出川キャンパスにたどり着きました。そこで彼がふと、今出川キャンパスには韓国人のツアー客がよく観光に来ていると言うものだから、僕はすぐにピンときて尹東柱のことだろうと返すとまさしくその通りだ、集合場所のすぐ近くに彼の碑があると言うので喜び勇んでついていくと、そこには尹東柱の碑が二つ佇んでいたのでした。

尹東柱というのは韓国(朝鮮)の詩人です。延禧専門学校で四年間学んだのち、同志社大学文学部に留学しで英文学を専攻していましたが、民族運動にまつわる過激な思想のかどで当時の警察に逮捕され、福岡刑務所における人体実験のもと30歳に満たぬ短い生涯を終えました。その間に書かれた数十の詩は清冽な言葉で綴られており、韓国をはじめとする青年の心を捉えつづけているが、私もまたそのうちの一人でありました。三年前の冬に海外派遣で短期留学した延世大学校は、まさしく彼が学んだ延禧専門学校の前身なのでした。

そのようなわけで、この折に彼の詩碑に立ち会ったのは僕としては感無量で、歩きづめで股関節が擦り切れたのも忘れて碑の前に立ち、参加者たちを差し置いてしばし感慨に浸りました。とはいえそれも束の間、すぐに集合場所に戻って閉会の挨拶と乾杯を耳にしたあと、明徳館の食堂の中でカレーを食べました。おかわりがたくさんあるので三杯も食べたところ後で後悔する羽目になりました。そこから様々な企画の結果発表がありましたが、午前中の使命の結果とやらが自分の班が案の定一位だったというので、ミニオンの容器に入ったお菓子詰めを景品としてもらいました。僕は容器だけいただきました。

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会員の人が急いで作成したスライドショーを見て一同感傷に浸ったのち、僕は駆け足で出町柳のRiversidecafeへと向かいました。時刻は21時を過ぎ、Cafe UGの閉店までは二時間を切っていたからです。

会場はすでに温まっており、例のパーティーグッズも発火したあとでした。なんでも、それに火を灯すとハッピバースデーソングが流れた後、ハスの花を模した形態が開き、中から人形が現れて、その花びらの上に蝋燭が灯されるというギミックのものだったそうで、動画を見せられましたが非常に面白い代物でした。そこで自分はパンと台湾ビールを飲み食いし、加えて魯味(lu wei)という台湾料理を食べました。滋味があり酒のつまみにちょうど良かったです。飲み足りなかったのでコウリャン酒を注文したところこれが58度の強烈な蒸留酒で、23時までに飲み終わりませんでした。さすがに眠かったのでこの辺で切り上げ、私はふらふらと家へと戻って行きました。風呂だけ浴びてクタクタになって床に就きました。

まとめ

イベントは意外と治安が良く、企画側の会員たちも工夫を凝らして盛り上げることに努め、参加者である同志社の若者たちはどれも気のいい学生で、非常に楽しく有意義な時間を過ごすことができました。来年はおそらく東京にいるので参加することはないと思うけれど、最後に京都の下道を歩き詰める経験ができて良かったです。色々の機会を与えてくれた友人がたに感謝します。

Scrapbox Drinkup #6 Kyoto に参加してワインの話をしました

あらすじ

昨日10月26日、Nota Inc. のオフィスで開催された、Scrapbox Drinkup #6 Kyoto に参加しました。IPA 柚子無碍をはじめとする美味しいものを食べたり飲んだりしながら、自身も飛び込みでLTをし、@rakusaiさんや@akiroomさんほかScrapboxの開発に携わっている方々と話せて有益かつ楽しかったです。

イベントの概要 

Scrapbox Drinkup はScrapboxのユーザーと開発者がビールを飲みながら交流できるイベントです。今回で第6回目になりますが、京都のそれもNota Inc. で開催するのは今回が初めてだったそうです。Nota Inc. のオフィスには友人の@pastakくんがTGIFを開く度に行っている気がしていて、今月行ってないなと思っていたら今回のイベントが事実上のTGIFになりました。

nota.connpass.com

参加登録はconpassから行いました。Scrapboxに参加者向けの共同プロジェクトがあり、資料がこちらに公開されているので、今回参加できなかった人も見ることができます。

scrapbox.io

イベント当日

雨がポツポツ降る中、烏丸今出川まで来てオフィスのあるビルの前に来ると、いつものように入口のドアにビラが掲示されていました。

19時ごろに到着し、待っているうちからビールが提供されはじめました。KMCの部員も5人くらいになりました。食べ物第一陣のたこ焼きが開放され、19時半にイベントが始まりました。

司会は@pastakくんで、彼が樽で仕入れてきたクラフトビールの紹介がなされました。西陣麦酒計画のIPA 柚子無碍というビールで、彼による触れ込み通り非常に口当たりがよく美味しかったです。

次に、Scrapbox開発チームから発表ということで、@shokaiさんからは新機能の紹介が、@rakusaiさんからはインターンシップについての報告がなされました。最近スマートフォンから編集するときに "Edit" という吹き出しが出るようになった気がしていたのは気のせいじゃなくて新たに追加された機能だったのか!とかいったことに驚きました。議論がScrapbox上で勝手に進むという話で、「人間の顔を見ると理性を失ってしまう」(だから対面では公正な議論ができない)という言葉がが面白かったです。

それからやはり開発チームである@daizplusさんによるリンクやハッシュの相互関係の視覚化に関する発表を聞いたのですが、これがすごかったです。Scrapboxのページ同士がリンクやハッシュといった関係づけごとに(しかも動的に)可視化され、それぞれのページの重要性や関係性がとてもよく理解できるようになっていました。自分ではまだ試していないですが、今後の(あと三ヶ月もないですが)研究における概念の整理と図式化に非常に役立つもののように感じられました。

その後は懇親会の中で各自が勝手にLTをするということで、まず@rashita2さんが自身の活用方法について発表されました。薄々そんな気がしていたのですが彼は自分も先日読んだ『Scrapbox情報整理術』著者の倉下忠憲さんで、「これ本で見たやつだ!」ってなりました。ご自身のブログで今回のイベントについて丁寧にまとめていらっしゃいます。

rashita.net

で、自分も実はLT用の資料を作っていたので発表をしました。みなさんScrapbox上でスイスイと発表資料を作っていて自分はGoogleスライドだったので恐縮だったんですけども、経緯の説明からScrapbox上での実演まで会場の反響は結構大きかったので嬉しかったです。Scrapboxでワインの知識と飲んだ体験を結びつけていこうという試みです。

scrapbox.io

そのあと途中からはてなでの仕事が終わって@tkzwtksさんと一緒に来た@hitode909さんが、先日のウェッパの裏でもScrapboxが使われていたという話を、それから@pastakくんがKMCにおけるScrapboxほかWikiやBlogサービスの(メチャクチャな)利用実態についての報告をしました。

そして発表をしたわたしはScrapbox特製グッズをもらいました。

マグカップに加えてマウスパッドまでいただけました。

その流れで@rakusaiさんや@akiroomさんとe-Sportsの話とかをしていて、自分は「e-Sports選手を傭兵として雇って代理戦争させるとディストピアになる」というランチで聞いた話をしようとしたのですが酔っていて支離滅裂になりました。

それから@akiroomさんたちから深圳の街がめっちゃいいという話を聞いていて、@nyanko15さんも中国語喋れるらしいし深圳絶対行きたいという話をしました。

あと意外なところだと@yuisekiさんとメディア論の話をし、@akiroomさんからもM. マクルーハンの『メディア論』を薦められるなど、研究の上でも学びがありました。

イベント自体は意外にも無難な時間に終了し、自分は翌朝病院に行きたかったので雨の中帰ったのですが、残ったメンバーはそのままサイゼリヤに行きさらに追いビールを飲みに行ったようです。やばいですね。

ともあれ美味しいビールが飲めてピザや唐揚げも食べられて楽しい空間でした。

 

【悲報】布団をコインランドリーで洗濯した結果wwwww

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羊毛の敷布団が縮んで小さくなりました。

きっかけ

私はハウスダストアレルギーです。いつもくしゃみや体のかゆみに苦しんでいます。

ある日、布団に横になって眠るときに体が痒くなっている気がして、特段不衛生にしているわけではないのですがダニはどの家庭の布団や布製品にも棲息しているので、これが気になって眠れなくなりました。以前から天日に干したり掃除機で吸ったりもしていたのですが、どうやら生きているダニには効果がないらしく、これらを殺すには高温で乾燥させるか薬剤を使うかしかない、とのことでした。

とにかく気が狂いそうだったので、すぐにドラッグストアでダニアーススプレーを購入し、布団の下の吸湿マットに振りかけてから、近所の比較的新しいコインランドリーに布団三枚を順次運んで行きました。

コインランドリー

初めての利用だったのですが、コインランドリーは体験が良かったです。室内は土足禁止となっており、マシンから除菌されたスリッパが出てきます。洗濯に必要なものはだいたい揃ってあり、夜にはルンバが勝手に掃除してくれるようでした。

洗濯乾燥機と乾燥機など、いくつかの種類の大型機械があって、どれに入れようか、そもそと自分の布団は洗濯してもよいものなのかと思っていると、やはり同じく初めての利用であったおっさんに色々教えていたおっさん達が、洗剤は勝手に入れてくれるのでいらない、洗濯と乾燥は別にしたほうがよい、など有益な情報を提供してくれました。同じことを家族に話したら布団は洗濯するものではないとか天日干しで十分とか適当なこと言われたのとは大違いでした。値段は一度の洗濯で800円から1200円くらいして、思いのほか高かったです。

それで、敷布団二枚と掛布団一枚を順次洗濯・乾燥しました。敷布団は一枚がポリエステル80%と綿20%、もう一枚が後で確認すると羊毛100%だったみたいで、掛布団は羽毛です。それらを閉店までに乾燥まで済ませて、再び背中にくくりつけて自転車で家まで持ち運びました。布団からは「お日さまのにおい」がしました。

この晩はとりあえず下の敷布団と掛布団は乾いてそうで、夜も寒かったのでこれらに挟まって寝ました。体が痒くならなくて良かったです。もう一枚の敷布団はまだ乾ききってなさそうだったので、翌日もう一度乾燥させることにしました。

翌日

午後、ふたたび敷布団を乾燥機に放り込んで30分乾燥させ、自宅に運んで帰りました。この時点でなんか固くなっており、型崩れしたかなと不安な気持ちになっていました。家に帰り、部屋で布団カバーをつけていると明らかに幅が余ります。ガバガバです。ここに布団が縮んだことが明らかになりました。もう一枚の敷布団の上に重ねてみるとその差は歴然、型崩れどころか完全に縮こまってしまっています。

調べたところ、その布団は羊毛でできていて、この羊毛というのは洗ったり乾燥させたりすると縮んでしまう性質らしく、しかも元には戻らないそうです。残念。

仕方がないので今後はこの硬くでこぼこした布団の上でしばらく寝て、臥薪嘗胆をしたいと思います。

学び

今回の学びは、羊毛製の布団(綿布団も)をコインランドリーで選択すると1割くらい縮んで使い物にならなくなる、でした。みなさんも布団をコインランドリーで選択するときは表示をちゃんと読むようにしましょう。