大学院生にも役立つGoogle Spreadsheetの使い方

このエントリは Spreadsheets/Excel Advent Calendar 2018 の21日目の記事です。

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昨日は id:h-nayuta さんの「技術同人誌との心の距離。そして今後。」でした。

 

はじめに

こんにちは、id:silloi です。当初は「修論に役立つGoogle Spreadsheetの便利な使い方」というタイトルでエントリを書こうと思っていたのですが、実際は思ったほど研究においてSpreadsheetを活用できておらず、それで利用範囲を生活一般に広げてこのようなタイトルにしました。生活といっても僕はまだ大学院生なので、その用途も大学生活に関するものが多くなっています。

 

自己紹介

京都の大学院で社会学を専攻しています。情報社会学やメディア論に関心があり、修士論文では写真撮影という行為について書いています。その提出期限まで一ヶ月後を切っており、大変な思いで残り半分を書こうとしているところです。それどころか一昨日就職するつもりでいた企業から内定を実質取り消され、いま非常に厳しい状況で年末を迎えようとしています。

さて、Google Spreadsheetはアルバイトの業務で主にデータ分析やグラフの作成に利用しており、個人的な用途にも使っています。というのも職場のエンジニアはMacユーザーが多く、自分が貸し出されたMacにもOfficeソフトは入っていませんでした。それにしてもGoogle Spreadsheetの自動保存や共同編集といった機能には、業務においてとてもよく助けられています。僕も今年Macに乗り換え、Officeもインストールしているのですが、Google Spreadsheetの方が断然よく使っていますね。

また、こうした業務経験から数式だけでなく分析手法やものの捉え方にも詳しくなれたと感じたので、基本情報技術者試験を受験したところ一発で合格しました。午後の言語問題で選択した分野はもちろん表計算です。

silloi.hatenablog.com

さて次から、簡単なものですが僕がGoogle Spreadsheetで作った(作ろうとした)ものについて紹介します。

 

参考文献生成表

各行に書籍の情報を入力すると、参考文献の様式で出力してくれるシートです。

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論文を書くのは大変な作業ですが、その中でも面倒なものの一つが参考文献の編集です。社会学の論文を書くには、日本社会学会から刊行されている『社会学評論スタイルガイド』の様式に従って書くことが期待されています。とはいえこれを手打ちしようとすると、普段使っている句読点の代わりに全角のカンマやピリオドを使わなければならないなど入力が厄介です。そこでスプレッドシートに入力したら勝手に整形してくれる便利ツールを作りました。

やってることは簡単で、書籍のタイトルや著者名といった要素を、約物を間に挟みながらCONCATENATEで文字列連結しているだけです。

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今のところ和書と洋書でシートを分けていますが、最終的にはIF分岐でそれぞれにあった書式に自動で整形するようにして、アルファベット順に並べられるようにすることを考えています。今気づいたんですけどその前に書籍と論文雑誌で分岐する必要がありますねこれ。

要素さえ変えれば他の様式にも応用できるので、スプレッドシート初心者でも簡単に作れると思います。全国の大学生はWordだけでなくExcel、いやGoogle Spreadsheetをもっと使ってほしいですね。

 

QDAコーディングシート

インタビューの分析にもスプレッドシートを使おうと考えたことがありました。

インタビュー内容を分析する手法にはいくつかありますが、質的データ分析(QDA)と呼ばれる手法では、データを細切に分割して内容ごとに分類する「コーディング」と呼ばれるプロセスがあります。こうした作業を統合的に行えるソフトウェアもありますが、研究機関向けでアホみたいに高いので学生には手を出せません。

www.maxqda.com

でも各々の作業自体はそれほど難しいことをやっているわけでもないので、スプレッドシートでもできるやろと考えていました。しかし今回の僕の研究ではこのような質的データ分析の手法を採用しなかったので、これは結局ボツになりました。

 

アポ表

これはあんまり大っぴらにはしたくないんですが、女性と会う約束をしたり実際に会った週をシートで可視化しています。

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独身男性の皆さまはよくお分かりかと思いますが、女性との交流を維持しておくことはとても重要です。僕は交際範囲こそ広いものの、社交的な活度がそれほど高くないので、放っておくとせっかく知り合った女性と疎遠になってしまいます。逆に物理的・心理的距離が近い人とは交際が集中してしまい、その関係がスポイルする(される)こともあります。

そこでそうした交際関係を調整するべく作られたのが、このアポイントメント表です。黄色はアポイントメントの打診・成立、赤色は実際に面会したことを表しています。

このシートの趣旨に照らせば、アポイントメントが実現したかどうかよりも、こうして飲みに誘ったという事実が大切なのです。というのも飲みに誘うということは「今後もあなたと関係を続けたい、あわよくばもっと親しくなりたい」という意思表明であるからです。僕の周りには素敵な女性が多くて手に余るので、こうしてなるべく効果的に交際を保とうとしているのです。とはいえ女性からすればデートをシートで管理する男はイヤですね、彼女たちがこのエントリを読まないことを祈りつつ次へ行きましょう。

 

酒の記録

飲んだお酒の銘柄や産地をスプレッドシートで管理しようとしたこともありました。

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一時期お酒に詳しくなりたいと思った時期があって、ワインやビールの種別や産地、風味などについて勉強したりしていました。あるときワイン飲み放題の店に行く機会があったので、そこで飲んだワインの情報をシートにまとめることにしました。スプレッドシートなら色や産地、飲んだ時期ごとにフィルターをかけられて、後から参照するのに便利だろうと思ったのです。しかしあんまり視覚的にインパクトがなくてフィルターかける必要性もないなと思い、それよりScrapboxでまとめた方が便利だと思いシートの方は更新するのをやめました。

silloi.hatenablog.com

 

三島由紀夫『不道徳教育講座』引用リスト

僕がまだExcelを主に使っていた頃、三島由紀夫の『不道徳教育講座』の引用リストをシートにまとめました。

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この本は僕のバイブルで、大学に入る前から帯がボロボロになったものをセロテープでつなぎ合わせて読んでいます。角川文庫版が書店で700円くらいで売っていて、僕が買ったときはピンクの表紙だったんですが、いまは薔薇の落ち着いた絵柄になっています。

不道徳教育講座 (角川文庫)

不道徳教育講座 (角川文庫)

 

で、今日までそれをExcelファイルとして二つ前のPCに死蔵させていたのですが、このたびGoogle Spreadsheetに無事移行させました。ドライブに放り込んで、スプレッドシートで開くだけで勝手にインポートされました。これでPCや携帯からいつでもどこからでも『不道徳教育講座』を引用できますね!

(参考:その携帯も昨日Kindle Paperwhiteと衝突して画面が割れました。)

 

おわりに

以上、高度な技術を使ったというよりはどちらかというと凡庸な発想に基づいて、スプレッドシートの多様な可能性を示す事例を紹介しました。皆さんも用法・用量を守ってスプレッドシートを活用するとよいと思います。
エントリは昨日ちゃんと投稿するつもりだったんですが、不慮の事故により書きかけてた内容が消えてしまったので意気阻喪して立ち直るのに時間がかかりました。その後携帯も割れたので実際のところ全然立ち直れていません。PayPayでSwitchも買い損ねたし、僕にもクリスマスプレゼント届いてほしい。サンタさんお待ちしております。

明日、というか今日22日は id:nhayato さんの記事です。メリークリスマス。

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自分語りやめろ、トレーニングをやれ

はじめに

このエントリは、サークルクラッシュ同好会アドベントカレンダー2018 13日目の記事です。

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昨日の記事は、ぜろりん(@yuujoud)さんによる「人より優位に立ちたい話」でした。

circlecrash.hatenablog.com

 

こんにちは、id:silloi@silloi93)です。僕は去年の11月にサークルクラッシュ同好会を脱退したので、現在会員ではありません。非会員の僕がアドベントカレンダー13日目、つまり折り返し地点で書くことといえば、会員に対する一つのポジショントークとしての意味合いを帯びます。したがって僕の第一の主張は

 

サークラ会員はいつまでも自分語りをするべきではない

 

というものになります。そしてそこから導かれる第二の主張は

 

自分語りをしている暇があったら身体の鍛錬をするべき

 

というものです。

 

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ボクシングジムでやっていること

僕は自転車で約5分の距離にあるボクシングジムに通っています。以前は週2ペースでしたが先月くらいから週3に増やしました。ボクシングを始めた理由については当時のエントリに書いてあります。

silloi.hatenablog.com

 

ジムに通うのが習慣として定着し、それが今でも続いているのは、佐々木典士『ぼくたちは習慣で、できている。』を読んで、そこで言われている習慣というものが「ジムに来たら、決まったメニューを毎回同じように実行する」というかたちで腑に落ちたことが大きかったと思います。

silloi.hatenablog.com

 

その「決まったメニュー」というのは次の通りです。ジムのコーチに「こういうトレーニングをするとよい」というのを工夫して組み合わせ、しばらく時間をかけて自分で作ったものになります。なおメニュー中の1ラウンドは3分に相当します。ジムでは3分+1分おきにブザーが鳴り、はじめの3分がボクシングにおける1ラウンド、おわりの1分が次のラウンドまでのインターバルです。

  • 準備体操(ウォーミングアップ)
  • 縄跳び(10分)
  • シャドーボクシング(3ラウンド)
  • ステップマシン(15分)
  • 腹筋50回+背筋50回(1ラウンド)
  • シャドーボクシング(3ラウンド)
  • 腹筋50回+背筋50回(1ラウンド)
  • サンドバッグ(3ラウンド)
  • 腹筋50回+背筋50回(1ラウンド)
  • サンドバッグ or ミット or マスボクシング(3ラウンド)
  • 柔軟体操(クーリングダウン)

占めて1時間45分程度です。行き帰りも含めると、だいたい一日2時間くらい費やしている計算になります。週3なら6時間ですね。

メニューを見るとわかるんですけど、実戦はあまりやっていません。 3回に2回くらいの確率でコーチがミットを受けてくれます。マスボクシングというのは軽く打つ試合のことなのですが、たまに他の会員の人とやります。たまに中学生の人とかはガチで打ってきますが、それ以外は本気で殴り合うといったことはないです。

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ジムに通うことの効用

ジムに通っているうちに、その効用がわかってきました。以下に挙げるのはボクシングジムに限らず、ジム一般について言えることだと思います。

コーチがめっちゃ褒めてくる

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ジムにはコーチという人がいて、技術的なことについて教えてくれます。しかしそれだけでなく雑談みたいな話をしてきたり、他の会員との話題を取り持ってくれたりします。ジムのコーチというと、

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こういう厳しそうなのを想像するかと思うんですが、実際はむしろ逆です。むしろガンガン褒めてこっちをやる気にさせてきます。コーチングとかちゃんと勉強しているようには思えないのですが、相手も客商売なので、結果的にそうした方が会員のモチベーションにつながることがわかっているのでしょう。元ボクサーのめっちゃ声がデカいコーチがいて、最初は怖くてそのコーチのいる曜日を避けてたんですが、実際行ってみるとメチャクチャ人懐っこいおじさんでした。会話の切れ目にケツを軽く叩いてきます。

 

体が引き締まってくる

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ジムに通うと脂肪が落ちて筋肉がつくので、身体が引き締まるのは確かにあります。僕はどちらかというと太っている方でしたが、余分な肉が落ちて筋肉が浮き上がってきたのが鏡を見るとわかります。

ただ元々の皮下脂肪が厚いので腹筋は割れません。元から痩せている人であれば比較的短期間で割れるのかもしれませんが、僕は無理でした。あと体が引き締まるというのは、体重が落ちるということを必ずしも意味しません。そういう意味では「ダイエットとは単に体重を落とすことではない」ということがよく理解できました。

 

心身の調子が良くなる

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ジムに通うと身体の調子だけでなく精神の調子も良くなります。それは一つには身体に連動して体調が良くなるというものであり、もう一つには決まったメニューをこなすことで心が安定するというものだと思っています。少し前にルーティーンという言葉が流行ったあれです。

あとトレーニングやってると汗めっちゃかいて、サウナにしばらく入ったような状態になります。効能としても似たようなものがあると思います。そのあとシャワーだけではなく風呂にも使ったら体調が整って最強に見えます。

 

自信がモリモリ湧いてくる

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ジムに通ってしばらくの間は謎の自身が湧いてきます。おそらくアドレナリン的な脳内物質がドバドバ出ているからだと思います。トレーニングのこのようなアッパー作用についてはTeststerone氏の一連の主張によって広く知られるに至りましたね。それに乗じて筋トレをするとテストステロンが出て男として魅力的になり女にモテるようになる…という言説も見られますが、あれは発想の単純な疑似科学みたいなものだと僕自身は思っています。実際モテてないですし。

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法

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あとこの自信というのは、嫌な奴とか出来事があった時に「ゆーて相手は武術やってないから喧嘩になったら勝てるやろ」という暴力への圧倒的な信頼から来るものもあります。ただサークラ同好会の中には薬物や刃物を扱う連中もいるので油断はできませんが…。


やってるあいだ無心になれる

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レーニングをやっている間は無になれます。先のルーティーンみたいなのをこなしている間、それに専念すれば何も考えなくてよいのです。トレーニングしながら修論のこととか考えようとしましたが無駄でした。圧倒的なアドレナリンにより無用な思考はすべて洗い流されます。
 

食生活にも自覚的になる

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先に体が引き締まったと書いたのは半分意識化の賜物なのですが、これはジムでの消費カロリーを考えはじめたことで、普段の食生活で摂取しているカロリー量にも自覚的になったからです。クライミングマシンで15分足踏みしてもたった100kcalしか消費されないんですよ? 茶碗ご飯一杯やサンドイッチ一個で軽く200kcalはありますし、みなさん大好きラーメンはこってり系だと1000kcal超えます。僕の基礎代謝は1500kcal台ですし、これをTDEE(1日の総消費量)に換算してもせいぜい1800kcal程度です。それに対してジムで一時間半運動してもおそらく600kcalくらいしか消費できません。そう考えるとペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAXとかとても食べる気にはなりませんね。この辺の摂取カロリーや適切な食事カロリーに興味が湧いた人は次の記事を読むのが良いかもしれません。

isshonitraining.hatenablog.com

 

夜はしっかり眠くなる

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ジムに通った日の夜は眠くなってグッスリ眠れます。トレーニング直後に頭はスッキリするのですが、体が明らかに疲弊しているので、プロテインを飲んでシャワーを浴びて夕食を食べたらもう眠いです。僕はこの「頭がスッキリする」という副作用を利用して修論を書こうとしているのですが、たいてい疲労を言い訳にしてシャワー後そのまま寝てしまいます。

 

終わった後のプロテインが美味い

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ジムから帰った後に飲むプロテインは異常に美味くて満足度があります。一時はプロテインだけ飲んで夕食を抜いていたくらいです。カロリーも一杯100kcalくらいしかなくて超コスパが良いですね。僕のおすすめの飲み方ですが、ザバスのココア味を豆乳に溶かしたものを冷凍庫に入れ、終わった頃にちょうど半凍りになったものをスプーンですくって食べています。 

明治 ザバス ホエイプロテイン100 ココア味【50食分】 1,050g

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レーニングに関するお話はここで終わりです。

この先はサークルクラッシュ同好会に関心のある方のみお読みください。

 

自分語りとサークラ会員

サークラを辞めた俺はこんなに溌剌とした日々を送っているぞ。それに引き換えサークラ会員諸君、君たちはずっと悲壮に満ちた自分語りをしているではないか。いったいどれだけ長い間、自分について掘り下げれば底に達するというのか(BUMP OF CHIKEN の Ever lasting lie か?)。元会長のホリィ・センに至っては、修士課程に入って四年近く経った今なおサークルクラッシュ修論を書いている(これに関しては完全な言いがかりである)。

さて、サークラ会員にFJ-Tという男がいます。福岡は北九州出身、高校時代には柔道部に入っていた体格の良い彼は、その体育会系のノリに反して気が小さく自意識過剰で、隙あらば自分は非モテだから云々と自分語りを始めました。それに私は辟易して、何度か本人にそこ直した方がいいよと指摘しようと思ったものの、治らないことを指摘したところでお互いメリットはないなと考え直し、根はイイ奴なんだけどなあと思いつつまともに話し込まないようにしていました。

サークラ同好会を脱退した後日、彼が大手ホテル企業に内定したという知らせが風の便りで伝わってきて、留年を無事乗り越えられてよかったなあと思いました。夏ごろサクラ荘のパーティーで一緒になったとき、新しい来客を積極的に迎え入れるのは彼のもともとの気質だったのですが、以前あった自意識の圧みたいなものがなくなって爽やか好青年になっていて驚きました。先月のNFでは「最近FJ-Tめっちゃ感じ良くなってるらしいで」と会員がブースで話しているのを聞いて宜なるかなと思いました。そして先日、同好会TwitterアカウントのDMに届いた超長文の訴えに対し、それを上回る超超長文の返事を彼が返していたという話を聞かされて僕は驚愕しました。

彼がこじらせ自意識の塊から爽やか好青年に化けたのは、大手企業から内定を得て積年の自意識が解消されたからだと思っていましたが、どうやらそれだけではなかったようです。彼には柔道部という体育会系の部活での身体的修練という経験がありました。サークラ同好会で自己を語りに語った彼は、自己分析を通して語るべき自意識の底を見極め、その身体的素養を土台に、来たるべき社会人としての自らのプロポーションを体得したのだと想像します。

やはりボディビルディングをしていた三島由紀夫もこう言っています、「精神的教養というものが、すべての男に必要である程度に、肉体的教養は必要であって、健康な、キリリと引き締った肉体を持つことは、社会的礼儀だと考えている」(『不道徳教育講座』266頁)。筋骨隆々とした肉体がよく知られている彼も、少年時代は貧弱な体をしていたことを僕はWikipediaで読んだので知っています。

ここで言われている肉体的素養というのは、単に肉体的に鍛錬されているというだけではなくて、広い意味での身体的態度、あるいは「構え」とでも言うべき要素を含むものだと思います。それは試合における相手との間に保つべき距離感や、微妙な動作から察知される身体的サインといったものを教えてくれます。もっとも単にスポーツを通して体を鍛えるだけならば、野球やサッカーといった集団競技でも可能でしょう。しかし親密な関係において顕著になるこうした要素の修練は、柔道やボクシングといった一対一の武術を通して得がたいものではないかと僕は思います。

こういう要素はいくら自覚して言葉にしてみたって変えられません。それは訓練を通して習得していく必要があります。こうした点にサークラ同好会やその会員が全く気づいていないかと言うとそうでもなくて、例会でも何度か行われたインプロリゼーションのような演劇がおそらくそれに代わる役割を果たしているのだと思います(現会長も元会長も高校時代から演劇をやっていました)。ただ僕はそうした空間を満たす人々の言葉と意味の過剰に飽いてしまって、それらが絶える場所にある自らの身体と向き合うことを選んだだけです。

僕がサークラを脱退したのも、このような先見があったからかもしれません。あるいはそれは、隠蔽記憶の働きによる合理化の錯覚なのかもしれないが。もっともその機会因になったのは例の事案だが、彼とは二度と話すこともないのだし、同好会に籍を残したままだんまりを決め込むこともできた。にもかかわらずサークラ同好会を脱退したのは、あくまで僕の決意であり選択だったからです。

学生には卒業という契機が必要なのだ。あの時も僕はその機を捉えようしたのです。来月、修論を出してしまえば僕もやがて学生の地位を喪います。これもまた未来への一つの決意、深い悲しみに満ちた人生の決意であります。

そして僕は君たちに自分語りをやめろと主張します。しかし悲しいかなサークラ会員諸君、君たちは自分語りをやめることができません。なぜなら君たちはサークラ会員であり、それは自分語りをするように呪われた存在だからです! 一見実現不可能に見えるこの声明の意味が、賢い君たちならもうお分かりですね?

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こうして僕はサークラ会員に言います。自分語りやめろ、トレーニングをやれ。

 

 

明日はまくはりうづき(@wuzuki_)さんの自分語りです。引き続きサークルクラッシュ同好会アドベントカレンダーの更新を楽しみにお待ちください。

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基本情報技術者試験に合格したので自分の学習過程を振り返る

このエントリについて

去る10月21日に実施された平成30年度秋期 基本情報技術者試験を受験し、結果合格しましたので自分のやった勉強を振り返ります。学習期間は一ヶ月と少し、教材は主に過去問道場と表計算の参考書一冊のみです。

私について

学習内容について書く前に、私自身のことについて軽く紹介しておきます。

こんにちはid:silloiです。京都で大学院生をしています。

現在は社会学の質的研究をしていますが、学部では放射化学を専攻し、卒論のテーマは福島原発事故による汚染物質の調査でした。

二年前から株式会社はてなで企画職のアルバイトをしています。非エンジニアなのでコードは書きませんが、Googleの各種分析ツールを用いたアクセス解析なども最近はしています。

サークルは現在おもに京大マイコンクラブ(KMC)に所属しています。部員には基本情報技術者試験よりも応用情報技術者試験を受ける人が多い印象です。

近年受けた資格試験とその結果としては、二年前の秋に甲種危険物取扱者試験を受け合格、去年の夏には第1種放射線取扱主任者試験を受け不合格でした。いずれも学部時代に勉強した内容が学習の基礎になっており、後者はその枠に収まらない「法令」分野で基準点を切りました。

したがって今回の試験も学部生の時に受けた情報技術の講義や、業務におけるスプレッドシート取り扱いの経験・知識を元手に、足りない知識を補って対策すればいけるんじゃないかと思い、友人の受験申込に乗じて申し込んだのが8月ごろのことになります。

学習教材

そういうわけで、対策のための教材はコンパクトに絞りました。まず一つは基本情報技術者試験ドットコム、その中でも特に過去問道場です。

www.fe-siken.com

このサイトには各回の過去問や掲示板など、基本情報技術者試験に関する情報が集積されていて、おそらく受験者のほとんどが参照していると思うのですが、一番利用されているであろうサービスが過去問道場です。指定した条件の中から過去問をランダムに一問一答形式で出してくれる非常にありがたいツールで、利用はもちろん無料です。すでに資格を取得済みのKMCの部員から「午前問題は過去問道場をひたすら解いていればよい」と聞いていたので、安心して解き続けました。

もう一つは表計算問題の参考書で、何冊か出ていますが最近出版された次の本にしました。

基本情報技術者 表計算 とっておきの解法

基本情報技術者 表計算 とっておきの解法

 

 過去問道場ばかりしていたので午後問題の対策ができておらず、言語問題は少しく経験もある表計算に決めていたとはいえ実際の問題を一度も見たことがなかったので、試験まで一週間を切ってそろそろ勉強をしないとと思い、上掲の本を注文して届いたのが試験5日前になります。

学習過程

過去問道場には成績レポートという機能があるのですが、KMCのSlackにスクリーンショットをこまめに上げてたので、それらを参考に学習過程を振り返ります。

9月17日(試験まで34日) 学習開始

申込からしばらく経ち、そろそろ勉強を始めた方がよいなと思い立ったのが9月も後半に入ったころで、この時ようやくアカウントを作成したようです。9月17日から開催されたPyCon JP 2018の開場を待つ間、過去問道場をポチポチやっていた記憶があります。

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9月29日(試験まで22日) 合格基準に達し始める

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150問を解いた時点。このころ成績レポートの便利さに気づいたようです。正解率は累積ですが着実に伸びており、合格基準の6割に近づいているのがわかります。また、いずれの分野も6割にはまだ達していませんでした。

個別の問題分類で見ると、テクノロジ系のうち基礎理論やコンピュータシステム、開発技術あたりに数理的な考え方や未知の内容を問う問題があり、苦戦しているものの解ける問題も多く健闘しています。計算問題がいくつか出てきますが、高校化学のモル計算ほど難しくもありません。この時点ではストラテジ系が最も低い正答率となっています。

10月4日(試験まで17日) 全体の正解率が6割を超す

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この間LINEのハッカソンなどがあり関心が一時逸れるのですが、もう100問ほど解いた時点で全体の正解率が6割を超えました。これは累積の値で、最初のうちは不正解が多かったことを考慮すると、この時点ですでに十分な力はついていたのかもしれません。

前回最も正答率の低かったストラテジ系は、システム戦略や経営戦略、そして企業と法務というコンサルっぽい内容の分野なのですが、これらは覚えたらしまいなので如実に点数が伸びています。テクノロジ系も着実に力はついているようです。一方のマネジメント系はなんと正答率が下がっています。プロジェクトマネジメントとサービスマネジメントの二つに分かれるのですが、このうち前者が出題数自体少ないのもあり、十分に対策できていない印象です。

10月7日(試験まで14日) すべての分野で正答率が6割を超す

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もう50問解いたところで自信を覚え始めました。いま見返してみるとマネジメント系が前回から一度も誤答していませんね。ストラテジ系はまだまだ伸びます。テクノロジ系も順調に数をこなしてきたようでした。

10月16日(試験まで5日) 表計算の参考書が届く

その後も過去問道場は続けているのですが、試験を一週間後に控え、そろそろ午後問題にも手をつけなければという気持ちになってきます。基本情報技術者試験ドットコムで午後問題の過去問も見れるので、これを解いてみるものの意外と難しいぞと焦り始めます。言語問題などは恐ろしくてみる気にもならず、Amazon表計算の良さそうな参考本を調べ出し、注文して届いたのが5日前。急ピッチで本を読み、対策を進めようとするものの、その間に結婚パーティーや教職採用試験などもあり、結局問題を解け切らないまま試験前日を終えます。模擬試験も最後までやることはありませんでした。

10月21日(試験当日)での成績レポート

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テクノロジ系は統計が溜まり、6割3分台で正解率が落ち着きました。マネジメント系はやはり渋いですが、累計の値であることを考えると6割程度は取れそうです。ストラテジ系は累計で7割近くに達しています。最後に一応言及しておくと学習時間はほったらかしにしていた時間も含むのであまり当てになりません(350時間も勉強していないと思う)。

受験

さて試験当日です。会場は京都女子大学の一校舎でした。受験者層としてはやはり大学生くらいの男性が多く、教室内はいくらか空席が目立ちました。

午前

時間は十分にあり、問題も解き慣れていたので、一時間以上余りました。そこで見直しがてら、確実な問題を1、合ってるかどうか確信が持てない問題を0.5として、それらしき最低点数を見積もってみたところ、60点台半ばとなったのを確認して一たび安心します。

午後

問1は難なく解いたものの、次の選択問題がいずれも難しい気がして、どうしたものかと悩みました。必須のアルゴリズム問題に手間取って小一時間消費してしまい、表計算問題も半信半疑でマークを埋めることになってしまいました。とりあえず一とおり解答はしたものの、6割に達している自信がないまま会場を後にしました。飲みたい気分だったので崇仁新町で串カツとビール飲んでから帰りました。

自己採点

試験日のすぐ晩には公式で正答が公開されます。また同じころに各社が自己採点システムを提供し始めるので、自分はアイテックの自動採点を利用しました。

www.itec.co.jp

まずもって午後問題です。最初50点台が出て凹むんですが言語問題のチェックし忘れで、再び解答し直すと63.50という点数が出ました。ここでガッツポーズです。

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採点よく確認していないんですが、思ったより偏りなく点数が取れていたイメージです。

つづいて午後の方もいちおう採点してみると、こちらは7割を超えていました。これで枕を高くして寝られます。

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合格発表

そしてそれから一ヶ月後、合格発表です。

まずは合格者受験番号を見ました。入学試験みたいで緊張しますね。自分の番号は…ありました。合格です。

つづいて家で受験票を確認し、成績を照会します。その結果が最初に掲げたツイートとなります。

驚いたのは午後問題が72.5点と、自動採点から9点も上がっていることなんですね。午前問題と全く同じ点数なので表示のミスかとも思いましたが、合格していることには変わりないようなのでこれ以上は深く考えないようにしましょう。

まとめ

ここまで読んだ方はよっぽどの心配性なのだと思われますので、最後に基礎情報技術者試験合格のために必要な要素をまとめると、だいたい次のようになるのではないでしょうか。

  • 情報技術にまつわる基本的な知識
  • 過去問を解くことで得られる知識
  • 言語や表計算に関する知識や技能

そしてこれらの要素のうち、一つ目が

  • 日頃の業務経験や講義・書物に基づく知識

として達成されていれば、あとは

  • 過去問道場
  • 言語問題の参考書

の二つを繰り返しやれば一ヶ月で十分間に合いそうです。

とにかく過去問道場は便利なので最初はこればかりやっておき、正答率の低い分野は個別に勉強するみたいなかたちで、まずは「習うより慣れろ」でやるのがよいかと思います。おしまい。

【360度カメラで振り返る】ふっこう割で北海道に行き、景色と食べ物を満喫してきた【Insta360 ONE X編】

あらすじ

KMC部員でアルバイト先も同じであるid:Pasta-K君とid:nonylene君、くわえて二日目から六日目まではKMCのOBであるtakemaruさんとともに、11月1日から7日までの一週間、各地のホテルを転々としながら北海道を旅行しました。その間、前月に発売されたばかりのInsta360 ONE Xで北海道の風景を撮影してきたので、作例として紹介したいと思います。

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Insta360 ONE Xについて

Insta360は中国・深圳のShenzhen Arashi Vision Co., Ltdが開発・輸出している360度カメラのブランドで、近年注文を集めている深圳の目玉商品の一つです。www.insta360.com

Insta360 ONE Xは先日10月26日に発売された新製品で、Insta360 ONEの上位機種にあたります。最初ヨドバシ.comで予約していたのですが出発までに届かないとわかり、予約をキャンセルしてAmazonで購入しました。本当は公式の自撮り棒みたいなのもあると良かったんですが、こちらは11月下旬発売とのことです。

使用感

使用感ですが、製品はもとよりアプリやメディア自体日本に上陸してから日が浅いということがあり、まずアプリの日本語に不自然な翻訳が多く面食らいました。単に冗長な言葉が付いているものもあれば元の表現が全くわからないものもあり、最初は試行錯誤しながら操作を覚えるという感じでした。ひょっとしたら英語設定の方がわかりやすいかもしれません。

そして製品の方ですが、各所のレビューで指摘されているとおり最初はWi-Fi接続ができません。日本で認められていないチャネルを第一に送信チャネルに指定してしまい、日本のスマートフォンだとその回線を拾いにくいのでWi-Fiのリストに表示されないということらしいです。山の中など、Wi-Fi回線が飛んでいない場所に行けば接続されるという報告例がありました。で、私も最初無線を拾わず、そのうえ有線だとコネクタの接触が悪くて、接続しての使用はほとんど望むべくもないなあと思っていたのですが、洞爺湖近くの山の頂上でWi-Fiを拾うことに気づき、安定して繋がることがわかりました。そのうえ山を降りてもWi-Fiをちゃんと認識することが後に分かり、以後は無線で通信ができています。

写真については、思いのほか鮮明に取れます。特に光量が多い場所だとコントラストのはっきりした非常に綺麗な画になります。しかし暗い場所はやはりブレに弱いらしく、夜の屋外で手持ちで撮影すると大抵ブレました。このような場合には三脚等で固定する必要がありそうで、実際そうして撮影しました。

そして撮った写真は、アプリを使ってアウトプットします。出力方法には回転ビュー、360度写真、スクリーンショットの三種類があり、一つ目は動画、二つ目はパノラマ写真ですが、最後のスクリーンショットが切り出し方を指定できて一番扱いやすいと思います。画像のサイズはかなり大きいものになります。

あと動画についてなんですが、撮影した動画を編集するには一度スマートフォンに取り込む必要があります。しかし手持ちのスマートフォンはすでに容量がいっぱいで動画をまともにダウンロードできないので、今回は動画については割愛させていただきます。

作例

さて、作例として撮った写真を見て行きましょう。

まずは関西空港第二ターミナルで保安検査を通過して搭乗を待っているときに撮った写真です。

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 これは飛行機に乗り込むときに撮った飛行場と僕たちです。

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夜の狸小路を歩いています。

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夜のすすきので、比較的ブレずに撮れた写真です。

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二日目、さっぽろ時計台の前で他の観光客と同様に撮ったものです。

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そのあとスープカレーを食べているときの光景です。窓際で明るかったのでよく撮れていますね。

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北海道旧庁舎・赤れんが庁舎の前です。空は快晴で明るかったのですが、下のビルが白飛びしているようにも見えますね。

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三日目、朝ドラ『マッサン』で知られる余市醸造所です。

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定山渓の公園から湧き立つ温泉の滝の写真です。暗くてもちゃんと固定すれば光があるとこんな綺麗に撮れるので、夜景もちゃんと撮ればいい画になるんじゃないかと思います。

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四日目、洞爺湖の観光台で記念写真を撮る様子を撮った写真です。

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この日チェックインしたホテルの窓から撮った写真で、目下の洞爺湖が面白い画として撮れていますね。

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洞爺湖の近くにある西山火口散策路で撮った写真です。

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別の場所で撮った写真ですが、切り出し方を変えるとこのようにもなりますね。

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室蘭の地球峠で撮った時のものです。空が曇っているのと、あたりも白いので全体的にパッとしない風景ですが、色味はそれなりに表現できていると思います。

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六日目、ホテルをチェックアウトするときに撮ったロビーの写真で、パノラマにするとこのような画になります。天井の格子柄が面白い形になっていますね。

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こちらはホテルの前庭で撮った写真です。上にホテルが、下に洞爺湖の中島が見えます。

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別の場所で洞爺湖を撮った写真です。このように普通のカメラで撮ったように切り出せることもあります。

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こちらは支笏湖。湖面が一面に写し出せるのは360度カメラのよいところですね。

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七日目、NORTH ISLANDで撮った写真です。公式の自撮り棒だと完全にカメラが消えるんですが、手持ちだと消え切らずにまっくろくろすけみたいなのが残ります。

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そして札幌ラーメンを食べている光景です。最後の最後でうまく両面が接合されていない写真なんですが、まあそういうこともありますね。

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こんな感じで、ちゃんと扱えるようになるとかなり面白いカメラです。ほんとは動画も編集できるともっと面白いんですが、それはまた日を改めて。

【ツイートで振り返る】ふっこう割で北海道に行き、景色と食べ物を満喫してきた【支笏湖〜ふたたび札幌編】

あらすじ

KMC部員でアルバイト先も同じであるid:Pasta-K君とid:nonylene君、くわえて二日目から六日目まではKMCのOBであるtakemaruさんとともに、11月1日から7日までの一週間、各地のホテルを転々としながら北海道を旅行しました。洞爺湖を満喫した我々は、支笏湖に寄り道したのち札幌に戻り、北海道最後の夜を過ごします。そして新千歳空港では思わぬ出会いが。

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六日目

昨日のエントリでも強調しましたが、この洞爺湖のホテルはとても良い施設でした。チェックアウトの際にロビーや前庭の写真を撮ったので見ていただきたい。

ホテルを出た我々のレンタカーは洞爺湖を通り過ぎ、昨日も通った伊達市を越えて支笏湖の周りを走ります。一部、山沿いの道路にある落石防止のデカいバス停の屋根みたいな設備があったのですが、これは覆道といってトンネルの仲間らしいです。

支笏湖の風景はツイートには載せていなかったのですが良い風景がけっこうあったので面倒くさがらずに何枚か貼ります。

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takemaruさんがこの辺りに有名な秘湯があると言うので、有名な秘湯の定義について議論しながら走っていると丸駒温泉というところに着きました。

なんでも日本秘湯を守る会に加盟している温泉らしいです。

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小さい温泉にも関わらず二種類か三種類のお湯が出ていて、そのうち一つは岩を隔ててすぐ支笏湖という、ほとんど自然そのままみたいな温泉で雰囲気がありました。

京都の友人からガラナという北海道ご当地飲料を買って帰ってきて欲しいと言われており、ピルクルみたいなやつ以外にもあるんかいなと思っていると自販機に売っていたので買いました。コーラよりも風味があって美味しいと思いました。

運転をid:nonylene君に任せたままで助手席に乗っていると窓から色々見えて面白いです。

そうして札幌に帰るとトヨタレンタカーで車を返し、歩いたその先にある白くて大きなビルにあるホテルにチェックインします。

部屋に入るとまず小さなスペースがあり、その先にベッドが3台ある面白い形で小ぎれいな空間が広がりました。

そこに荷物を置いてから、4人でふたたび街に繰り出します。時刻はまだ15時、この時間から空いているジンギスカンとホルモンのお店にまず向かいました。

ジンギスカンを食べながら昼からビールが飲めて最高の気分になり、Swarmでおすすめされていたマルチョウがとても美味しい。

とはいえお腹はほどほどにして、すぐ上の階にある二軒目のお店に移ります。

外はもう暗くなっていて、夜の札幌を見下ろすことができました。

いい感じに盛り上がっているインターネットの写真です。

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takemaruさんとはここで別れ、2人は屋台で焼いてる牡蠣を食べると言うので牡蠣そんな好きじゃない僕は冷える指をポケットに入れて待っていました。id:Pasta-K君にカメラを構えられたので反応したら治安が悪いGIF動画になってSlackに投下されていました。

それから3人は再びビアバーNORTH ISLANDに来ました。

風情のある名前のビールを頼んだ気がしますが覚えていません。

そして自分は実は食べていなかったラーメンを食べに黄色い看板のお店に入りました。

僕は辛味噌ラーメンを食べたのですが辛くて美味しかったです。

味噌ラーメンを頼んだ2人も美味しいと言っていました。

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最後に札幌名物締めパフェを食べるために元祖であるらしいところの佐藤というお店にしばらく並んで入店しました。

別腹のない僕はもうお腹いっぱいだったのでソフトクリームだけ頼んだのですがこれだけでも十分美味しかったです。2人もそれぞれ異なるパフェを両隣で味わっていました。

この日の晩はいよいよ冷え込んでいて、寒い寒いと言いながらホテルに向かっているとテレビ塔の時刻表示が00:00になって電灯が消えるのを見届けました。

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ホテルに戻ったら併設のスパの営業時間も普通に過ぎていて、基本ベッドの上に倒れていたのですが、このとき歓迎会をしていたアルバイト先の人々もホテルでメチャクチャになっている様子がSlackで流れてきて、我々も部屋の窓辺で同様の写真を撮りました。

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このあと2人は足の写真などを撮って楽しんでいたようですが、僕はサッポロ黒ラベルを飲むことなくベッドに入ったまま気絶しました。

最終日

朝眩しくて目が覚めると、左側には昇ってきた朝日、前方には昨日見たテレビ塔が時刻を知らせ、とにかく良い景色に囲まれていたことに気づきました。

このホテルも朝食、というかそれに至るまでの施設が良くて、札幌最後の優雅な朝を過ごします。

どう施設が良いのかというとこういう感じです、スパに入ったあと休憩所を見に行くとホテルの人が待機していてサービス受けられるといった感じで至れり尽くせりでした。

そうしてホテルを出てドトールで待機していたid:Pasta-K君と落ち合い、札幌駅に向かっているとなんと京都木屋町の駐車場にあるだし道楽の自販機が置いてありました。

そうこうしているうちに札幌駅に着きます。

快速エアポートに乗り新千歳空港に来ました。

そこで4階に上ると雪ミクコーナーがあって大きなミクのハリボテや等身大ミクのフィギュアに会いました。様々な記念の品やイラストの展示のほか、いい感じのグッズがたくさん売っており一人で大盛り上がりしました。

その隣の360°シアターでちょうど雪ミクの回を上映するところで、客は自分一人しかいなかったのですが、その分全方位の映像と音楽を楽しめて思いのほか良い体験をしました。

それからフードコートに移動してしばらくビールを飲んでいたのですが、そろそろお土産買って荷物預けないとと思って2人と解散し、搭乗券と荷物シールを発行してからお土産や頼まれていた品などを買い込んで荷物を預けようとすると荷物シールを落としており少し焦りましたが、なんとか15分前までに保安検査を通過することができました。

あとは飛行機に乗っていたら関西に着きます。機内では最初一つ目のエントリを書いていましたが途中で眠くなり諦めていました。予定よりも早く神戸空港に着きました。

神戸空港からはポートライナーで本州に戻るのですが接続先は魚崎かと思っていたら三宮でした。

そしたら二時間かけて京都に帰るよりこのまま神戸の実家に泊まった方が良いのではという気持ちになってきて三宮の夜景を眺めていました。

決め切らないので関西ではおなじみの都そばを立ち食いしながら、やっぱり疲れたし神戸に留まることに決めたのでした。

ふりかえり

だいたい書き尽くしてしまいましたが、とにかく北海道はふっこう割の適用で宿泊費に対するサービスの質がチートになり最高の体験ができました。一週間と長い滞在になりましたが、泊まるホテルが日ごとに良くなっているように感じられたのも幸運でした。2年前に一人で来たときとは異なりレンタカーという移動手段もあったので、洞爺湖支笏湖などにまで足を伸ばせたのも嬉しかったです。一人では到底これだけの場所や施設を回れなかったと思うので、一緒に旅行した3人と情報を提供してくれた人々には感謝です。

というわけで計7日間のツイート振り返りは終了なのですが、Insta360で撮った写真を実はまだほとんど上げていないので、明日はそれらを通して北海道の景色をぐるっと見返してみたいと思います。

【ツイートで振り返る】ふっこう割で北海道に行き、景色と食べ物を満喫してきた【洞爺湖編】

あらすじ

KMC部員でアルバイト先も同じであるid:Pasta-K君とid:nonylene君、くわえて二日目から六日目まではKMCのOBであるtakemaruさんとともに、11月1日から7日までの一週間、各地のホテルを転々としながら北海道を旅行しました。三日目の晩を定山渓で過ごした我々は、翌朝ふたたび札幌に戻りレンタカーを手に入れ、洞爺湖へと向かいました。

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四日目

定山渓での寝起きは朝食のバイキングと朝風呂の大浴場にありつき、ホテルをチェックアウトしてバスで札幌に戻ります。豊平川にかかる橋の上に眼力のある河童の像がいました。

先にホテルを出たid:Pasta-K君がミッキーマウスの映画を見ている間、僕は岩内から送り返された黄色い長財布を取り戻しに札幌駅のバスターミナルに戻り受付に事の次第を話します。しかし財布はここではなく大通りのバスターミナルに届けられているとのこと。

そこで大通りまで歩いて南下する途中、色々な意味で有名な観光名所である時計台に至りました。

外から写真だけ撮ったあと、目的地に向かっていたら大きな看板がありすぐにわかりました。

そこで黄色の長財布と対面を果たします。北海道は人柄がよくて、中の一万円札の枚数を数えましたが一枚も減っていなくて安心しました。

ついでにテレビ塔に寄ったらイクラの良いアイマスクが売っていたので買いました。

ここから我々はトヨタレンタカーで車を借り、洞爺湖を目指して走ります。まずはid:nonylene君が運転して札幌市内を脱出、一時間ほど走ったら冬になると凍結することで有名な中山峠に至ります。あげいもが名物であるほか、売店で面白グッズが売っていて、ガチャガチャを回すと「あばしり」と書かれたポーチをゲットできました。

そこからは自分が運転を交替して山道を下りていきます。するとだんだん洞爺湖が見えてきて、目的地のホテル少し手前の展望台で車を停めました。

売店の後ろに見晴らしの良い展望台があって、そこから洞爺湖を一望できました。一望といっても、とても広いのと中島があるのとで全部は見ることができません。

それからホテルにすぐ到着し、部屋に入ると突き当たりの板の間の窓から洞爺湖が見えています。

夕食まで時間があったので先に温泉に浸かりました。パノラマとまではいきませんでしたが洞爺湖の風景が見えて、洞窟温泉という変わった浴場もあり面白かったです。バキュームみたいな音がする露天風呂に浸かっていたら、この場所は自分の特等席なのだと笑いかけてくるおじいさんと若干会話し、道民の気さくな人柄を感じました。

そのあと部屋で待っていると夕食が膳で次々と運ばれてきます。

品数が多い上に内容も豪華で、四人ともはしゃぎながら料理を眺めました。

お腹いっぱいになってもお酒は飲めるということで、外に出てホテルのすぐ前にあるセコマことセイコーマートに行きました。驚いたのは4Lのペットボトル、それも20度の焼酎が棚にずらっと並んでいることで、他の地域では見たことがなかったので道民こんなに飲むのかと思いました。

部屋ではid:Pasta-K君がCanoniNSPiCという手のひらサイズのおもしろプリンターで写真を出力していて、昨日インタビューを受ける僕を撮った写真などが印刷されました。MacからBluetoothで送るとすぐに印刷してくれるので、僕も一枚Insta360 ONE Xで撮った写真を現像させてもらいました。このホテルではゲームセンターが22時で閉まってしまい、エアーホッケー対決が果たされなかったので決着は次のホテルへ持ち越しとなりました。

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五日目

この日は洞爺湖を眺めながら朝食を食べてたら朝風呂に浸かる時間が意外となくて、チェックアウトしたら洞爺湖の湖畔で涼むことでその代わりとしました。湖岸の歩道に足湯があって、ポスト構造主義っぽい解説が付されており面白いと思いました。

湖の周りには遊覧船やボートなどを貸し出す小屋がいくつもありましたが、たいてい十月いっぱいで終わってしまったらしく寂れた印象を受けました。

今日はどこへ行こうかなどと話しながら有珠山の方に向かい車を降りると、噴火の影響で地形が変化して沼ができたり地面が割れたりした迫力のある風景が目の前に広がりました。

山を登りだだっ広い噴火口を見てから、坂を下りて元は消防署だった火山資料展示室を見ました。

写真コーナーっぽいところでは被害の状況を伝える写真にポエムみたいな文章が添えられておりid:Pasta-K君も面白がっていました。

そこから運転手が僕に変わると車は室蘭へと向かいますが、その途中で地球岬という観光名所に寄りました。

ここも、その前の中山峠や展望台もそうだったのですが中国人のバスツアー客がとても多くて、あたりでは中国語が飛び交っていて楽しそうでした。売店では毒まんじゅうが売っていることがアピールされており気になりましたが死にたくなかったので買って食べませんでした。

すでにお昼を過ぎて皆のお腹も減っていたので、回る寿司を食べることにして東室蘭のチェーン回転寿司店に行きました。僕はとろサーモンやニシンの握りを食べ、他の三人は最後にあら汁を頼んでいたのですが大きな椀に入った豪華な汁物が来てお腹がいっぱいになったようでした。

そして我々の車は次のホテルに到着したわけですが、僕は車に携帯を忘れたと思って離れた駐車場に一度戻り、そのあとホテルの豪華なロビーに入るも三人は先にチェックインしてしまって姿が見えず、結局見つからなかった自分の携帯は彼らとともに荷物として自分のリュックサックに入っているので連絡手段もなく、受付で部屋を確認しようにも申込者が誰かもわからなければ名前もわからないというわけで、親切なクロークさんを前に僕はへたり込んでしまいました。しばらくするとエレベーターから明らかに風呂行く格好の三人が降りてきて、やっと部屋に入れると思ったらこれからプールへ泳ぎに行くというので、水着がわりのスポーツウェアを取りに戻ってすぐ屋内プールへと向かいました。

プールの施設としては小規模ながら波のあるプールや流れるプール、ウォータースライダーまであり、童心に帰った我々はシャチの浮き具に乗ったりビーチボールを飛ばしあったりしながら程よい運動をしたのち、今度は本物のパノラマ温泉に浸かり洞爺湖の広々とした光景を眺めながら気持ちの良い風を浴びました。この温泉は本当に今回の旅行イチ良くて、撮った写真は残念ながらないため公式サイトの紹介ページへのリンクを貼っておきます。

www.toyasunpalace.co.jp

で、これだけでも最高なのに夕食のバイキングがこれまでの夕食に輪をかけて豪華で、僕は本当にびっくりしてしまいました。ビールだけではなくワインも飲んだのでこの晩はだいぶ酔いました。

あとレビューによると特にスイーツがパティシエの作るものでとても美味とのことで、僕には別腹みたいな概念がないため少ししか食べられなかったのですが、それだけでも確かに満足できる品でした。

二時間すっかり食事をして会場を出ると、タヒチのダンサーたちがショーをしていたけど人が多すぎてよく見えませんでした。いつもやっているのかと思ったら9月から12月までの期間限定らしく、ちゃんと見る準備すれば良かったなと思いました。

そのあとはゲームセンターで二人は念願のエアホッケーを果たし(どっちが勝ったか忘れた)、 僕とid:nonylene君は久々に太鼓の達人をやるも調子に乗って《もりのくまさん》裏をやったら普通にクリア達成できなくて1曲で400円が消えました。

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部屋に戻ってからはカードを挿すと遊べるタイプのスーパーファミコンで遊んでいました。このカードは他のVODサービスと一緒になっておりチャンネルを変えるたびにAVのシーンが流れて困りました。スーパーファミコンマリオカートで二人ずつ対戦し普通に白熱しました、id:Pasta-K君がスーパーマリオブラザーズを手慣れた調子で8面まで進めている様子には驚きました。四人でさんざんゲームしたあと寝ました。

普通に1日でエントリ書き終わらず30分超過したんですが、明日は洞爺湖を脱出して支笏湖を通過したあと札幌で最後の夜を過ごす話を書きます。

【ツイートで振り返る】ふっこう割で北海道に行き、景色と食べ物を満喫してきた【札幌〜定山渓編】

あらすじ

KMC部員でアルバイト先も同じであるid:Pasta-K君とid:nonylene君、くわえて二日目から六日目まではKMCのOBであるtakemaruさんとともに、11月1日から7日までの一週間、各地のホテルを転々としながら北海道を旅行しました。一日目から二日目にかけては札幌に宿泊し、三日目は余市へ寄り道したあと定山渓に泊まりました。

silloi.hatenablog.com

silloi.hatenablog.com

前日譚

KMCのSlackで突如生じたビール飲酒イベントで、id:Pasta-K君とid:nonylene君と一緒に北海道に行く予定だった@noname774さんが行けなくなり航空券が余っているという話を聞いていると、その話題が突然自分に降ってきて航空券を引き受ける運びとなりました。他の三人がふっこう割のクーポンでホテルの部屋を人数分押さえている様子を見ていると現実味が湧いてきて、自分も帰りの航空券を予約したことで一週間の旅行の予定が確定しました。

旅行に先立ち、せっかくだから10月24日に発売されたばかりの360°カメラ・Insta ONE Xを買って持っていきたいと思い、発売前日の夜にヨドバシ.comで5万円出して予約しました。しかし発売日を過ぎても在庫確認中で出発の三日前になっても発送されないため、予約をキャンセルしてAmazonで同じ商品を五万円出して注文しました。こちらはちゃんと前日朝に来て、とりあえず撮った写真を出力するところまではいけました。同日に頼んでいたUSB-C用のハブはしれっと発送が遅れたうえ、出発までに間に合わなかった。

あと今回の旅行はKMCで毎年企画されているコーディング合宿という扱いになっているらしいです。

kmc-devcamp2016.hatenablog.com

一日目

家でいろいろ作業していたら意外と時間が差し迫ってきて、最寄駅から関西空港まで電車に乗っていると出発一時間前くらいにターミナルに着きました。そこで同じ頃に着くと言っていたid:Pasta-K君がすでにチェックインを済ませて待っていました。保安検査に入ろうとすると、さっき持ち込み7kg以下に減らしたと言っていたid:Pasta-K君の荷物の重量が突然増えて8kg台になっており、カウンターで預ける羽目になっていました。

保安検査を通過すると意外と良いタイミングで搭乗が始まり、飛行場を歩いてピーチに乗り込みました。さっそくInsta360 ONE Xで写真を撮ったらいい感じの光景になりました。

飛行機に乗って寝ていたら新千歳に着きました。

神戸から先に到着していたid:nonylene君と落ち合い、三人で札幌へ向かいます。二人は交通ICカードを二人とも持っていましたが僕は持っていなかったので、北海道のKitakaをこの際買いました。沖縄を除く全国で使えるらしい。

電車に乗っている間、id:nonylene君がid:hokkai7goさんにSlackで札幌おいしいお店情報を訪ねてみたところgistが帰ってきて、食事の安泰が約束されました。そんなこんなで札幌駅に至ります。

そこから地下道を歩いてホテルのあるすすきのへと向かいます。地上に出ると、19時台だというのに外はすっかり暗くなっていました。夕食に先立ち、ドーミーインPREMIUM札幌にチェックインして荷物を置きます。

部屋は廊下の端っこの方にあって、最初ベッドが二つしかないと思ったら小さな空間にもう一つのベッドがあってびっくりしました。

そのあと街に出たらバニラの宣伝カーが停まっていました。最初バスのラッピングカーにかと思ったのですが、さすがにそんなことはなかった。

この晩はいきなりジンギスカンを食べるために、石鍋亭というお店に行きました。

ジンギスカンともつ鍋を注文しました。ジンギスカンはタレに浸けたものではなく焼いたものを自分でつける方式で、羊肉には臭みがなくあっさりしていて美味しかったです。

ドアにカンファレンスとかのステッカーがいっぱい貼っている店で、id:Pasta-K君がここ来たことあったかもしれへんと最初から言っていたのですが、次に来たもつ鍋に乗っているニラの塔を見て確信に変わったみたいでした。

店のおばちゃんがどこから来たのかとか色々喋りかけてくれたのですが、店内にその絵が掲げられているくらいには名物のおばちゃんだったみたいです。

そこから次にモルトヘッズというバーに行きました。自分はウイスキーボウモア12年を飲んだあと、id:Pasta-K君が飲んでいたナイアガラビールが一口飲んで美味しかったので同じものを注文するも品切れで、代わりにハニーアップルを頼みました。

そして程よくホテルに戻り、ドーミーインには必ずついている浴場へ駆けつけました。壺の湯が屋外にあり、涼しくて気持ちが良かったです。

そのあと部屋でid:nonylene君が持ってきたニンテンドースイッチで、ぷよぷよの対戦を午後3時までやっていました。id:nonylene君とはいい勝負で、id:Pasta-K君はフィーバーに持ち込むのが上手かった。

二日目

朝は9時前に三人ぞろぞろと起きました。ドーミーインは全国にビジネスホテルやカプセルホテルが展開されているのですが、このドーミーインPremium札幌の朝食バイキングはイクラの醤油漬けをはじめとする北海道の海の幸山の幸が供されるビジネスホテルとしては異例の豪華さで、少し前に北海道で地震があった際にホテルのキャンセルが相次いだ折にもツイートがバズって有名になったところです。実は僕はつい最近までイクラを食べなくて、少し前に仕方なく寿司のイクラ軍艦を食べたところいける気がしたばかりだったのですが、ここでイクラの醤油漬けを乗せた海鮮丼を食べたらイクラがすっかり好きになりました。

腕にいつも着けている数珠が見つからないのを心配しながら(このエントリは飛行機の中で書いているのですが今またやっぱり腕から消えていることに気づいた)ホテルをチェックアウトし、札幌の街を歩き始めました。すすきのを出るとすぐに千歳鶴の酒ミュージアムという施設が現れました。

めちゃくちゃ細かく書き込まれた醸造工程の記録や実際に醸造に使う湧き水、歴代総理大臣から送られている色紙などを眺めました。まだ二日目なのでお酒は買いませんでした。

東に出て二条市場を通過し、豊平川にたどり着いたあと、大通りの方に戻って条里制の起点の石碑を前に「原点!w」とか言ったりしました。

それからすぐ近くのさっぽろテレビ塔に移動しました。

他の観光客が撮っている地点で自分たちもテレビ塔を撮っていると、取材陣っぽい女性と目が合ってこれは来るなと思っているとインタビューを打診され、三人がそれぞれインタビューを受けました。

三人とも薄着だというので寒くないか、どんな気温が好ましいかといった質問を受けました。自分が一番薄着でしたが、明日からは暖かいらしいけれども今くらいの気温が続いてほしいみたいなことを言った気がします。これら三人のインタビューのうちどれかがHTBの「イチオシ!」という番組で放送されていそうですが誰も手元でテレビを見ることができなかったため確認できていません。情報求む。

そのあとid:hokkai7goさんおすすめのスープカレー店であるPicanteに行きました。

インドの宇宙論的なコンセプトの店で、三人ともデーヴァナーガリー薬膳みたいな名前のスープカレーを注文しました。スープカレーは朝食でも食べたんですがスパイシーな辛さがあって、2.5辛でもけっこう辛くて汗をかきました。金髪ショートの店員さんが可愛かったので次に札幌来た時また行きたい。

それからHTB本社で二人はonちゃんグッズや水曜どうでしょうのグッズを見ていましたが、僕はどちらもよく知りませんでした。

次に北海道庁旧庁舎・赤れんが庁舎で道北の物産展をやっているというので移動しました。

手前にある銀杏並木が綺麗な黄色に色づいていました。

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id:Pasta-K君が森の雫という樹液のボトルを買っていたらご当地ゆるキャラに絡まれていた様子が面白かったので動画を撮りました。

赤れんが庁舎では、北方領土は日本固有の領土アピールがすごくて国家イデオロギーをひしひしと感じることができました。 

北方領土エリカちゃんの動画も流されていて、北方領土グッズのくだりからは特に狂気を感じました。

 

それから地下通りに戻り、北海道に上陸したばかりのクリスピー・クリーム・ドーナツに並ぶ行列を眺めたあと、カフェで一服しました。コーヒーを頼むと白い恋人が付いてきました。

そこから地上に出てくると17時でもう暗くなっていました。

それからミルク村という面白い体験ができるスイーツ店に来ました。

どういう体験ができるかというと、130種類から選べるウィスキーやブランデーなどのお酒を特製ソフトクリームの上にかけ、口の中に広がる香りと甘みを味わうという貴族の遊びが楽しめます。意外にも一本18万とかするブランデーよりバタースコッチとかの方が美味しかったです。

店を出ると、外に到着していたtakemaruさんと合流しました。札幌駅方向へ向かい、四季花まるという当地の寿司店に行きました。今回行った店は寿司が回らない店でした。

海鮮を味わいながら根室の方から車を飛ばして来ている、やはりKMCのOBであるjf712さんの到着を待ち、OBおすすめ情報である味百仙というお店に来ました。

ここでは日本酒を飲みましたが、仙禽という栃木のお酒が個人的には美味しかったです。

壁にかかってる居酒屋にありがちなポエムが迫力のあるやつでした。

それから三次会と称してNORTH ISLANDというビアバーへと人々は向かいました。

移転してビルの上層になったらしく、夜のすすきのを見下ろしながらビールが飲めました。このとき自分はもう気力がなくてビールの味をあまり覚えていない。

その後さらに一同は次の店へと向かったそうですが、僕は早く風呂に浸かりたかったので昨日と同じホテルにチェックインしてお先に床に就きました。

三日目

朝はやっぱりバイキング。今日もイクラをたくさん載せました。

チェックアウト後、一同は札幌駅へ移動して余市に向かうバスに乗り込みました。車内ではOOHYOを聴いていました。

バスを降りて駅のコインロッカーに荷物を預けているときに、財布の一つがなくなっていることに気づきました。

余市ではニッカウヰスキー醸造所を見学したのですが、現金10万円が入った財布のことが気が気でなくて説明はあんまり読めていません。

www.nikka.com

バスの車内に置き忘れた可能性が高かったので、すぐにバスの到着地の営業所に連絡してあったとはいえ、発見の連絡があるまでは気が気でなかったです。最初見つからないと言われ、その後ちゃんと調べて見つかったと聞いたときはほっとしました。

ほっとしすぎてウィスキーを前に嬉しそうにしていますね。

あと醸造所出る前に売店で買ったニット帽が良くて、個人的にとても気に入っています。

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帰りは電車に乗りました。小樽を越えると二年前北海道に来たときに朝里あたりまで海を見に来たときのことを思い出していました。

真駒内を経て、次の宿泊地である定山渓に至りました。

ホテルにチェックインしてすぐに夕食のバイキングに向かいます。

定山渓には高校生の時にスキー学習で泊まりにきているのですが、そのとき泊まったホテルここだったのでは…という思いが、各地点の景色を見るごとに確信に変わっていきます。

温泉に浸かる前に、バスで来るとき綺麗だった定山渓の夜景を写真に収めてきました。

また手前には小さな公園があって、足湯が提供されていました。

温泉が湧き出て煙が出ている滝も見ました。

温泉に浸かった後、地下のゲームセンターでワニワニパニックをやったら僕がめっちゃ打つの速くて三人どころかその日一番になってしまい笑いました。

その後、僕はだらだら夜を過ごしたのですが、id:Pasta-K君はこの間にも写真を取り込んだりエントリを書いたりしておりすごい。

三日目まででこんなに長くなったので今回はここまで。四日目は定山渓を脱出し、洞爺湖へと向かいます。